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「シエンタ」と「フリード」買うならどっち? 人気のコンパクトミニバンの違いを徹底比較

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 10時0分

近年のミニバンは、買い物や通勤・通学といった普段使いからキャンプなど休日のレジャーまで、幅広い用途で使えることも重要。そのため、フリードとシエンタの3列シート車は、1列目と2列目の背もたれを倒し休憩中にくつろげるモード、2列目を前に倒して3列目を格納することで荷室を広くするモードなど、多岐にわたるシートアレンジを持つ。

ただし、シエンタとフリードでは、3列目シートの格納方法に違いがある。シエンタは、2列目シート下に格納する方式だ。2列目シートを最前へスライドし、回転させながら背もたれと座面を前へ折りたたんだあと、3列目シートの背もたれを倒し座面と一緒に前に送り込む。

一方、フリードの3列シート車は、3列目シートを左右に跳ね上げ、ベルトで固定するタイプ。3列目シートが荷室後方に残ることで、シエンタほど広くは使えない。また、7人乗りの2列目6:4分割ベンチシート仕様車は、2列目の背もたれを折りたたんで前に倒すことができるが、6人乗りの2列目キャプテンシート仕様は、折りたためず、座面ごと前方へスライドさせることができるだけだ。荷物の大きさや形状によっても変わるだろうが、より広く荷室を使えるという点では、シエンタに軍配が上がるだろう。

続いては2列シート車のシートアレンジ。両車ともに、より荷室を広く使える点では、5人乗り・2列シート車のほうがいい。いずれも、2列目には6:4分割式ベンチシートを採用しており、シエンタは背もたれを前に倒すことで、簡単に格納可能。一方のフリードでは、座面を前方に跳ね上げたあと、背もたれをフロアに収納する「ダブルフォールダウン機構」を採用する。シエンタと比べ、操作にやや手間がかかるが慣れればこちらも簡単だ。

加えて、両車では2列目の助手席側のみ倒せば長尺物が積めるなど、豊富なアレンジが可能だ。とくにシエンタの2列シート車では、荷室床面や2列目シートのチルトダウン構造を見直すことで、格納時にシート背面の高さを下げている。これにより、荷室高を50mm(従来モデル比)拡大し、さらに積載性を向上しているという。

ほかにも、フリードには「荷室用ユーティリティボード」も標準装備する。荷室を上下に分割することでスペースを有効活用できる装備だ。とくに、アウトドアのテイストを強調するフリード クロスターであれば、キャンプ用グッズなどを収納する際、汚れた衣服などとその他の荷物を区別するときなどに便利。アウトドア派のユーザーにはありがたい装備だといえる。シエンタにも荷室を分割できる「ラゲージアッパーボード」などがあるが、こちらはオプション。荷室のアレンジを、よりリーズナブルにできるという点では、フリードに軍配が上がるだろう。

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