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住宅ローン「団信」特約、後悔しない選び方の極意 「特約を付ければよかった」後悔する人が多数

東洋経済オンライン / 2024年12月31日 7時30分

つまり、団信に加入し、長期間の入院を余儀なくされても、条件から外れる病気やケガの場合、住宅ローンの返済は続くことになる。

そこで基本的な団信ではカバーしていない、日本人に多い病気などでも保険金で住宅ローンが完済できるように登場したのが、「がん団信」だ。がん団信は、2001年にカーディフ生命保険が始めたとされている。

同社は2004年に、脳(脳卒中)と心臓(急性心筋梗塞)の病気をカバーする特約も始めた。がん団信にこの特約を加えたものが、いわゆる「三大疾病保障」と呼ばれているものだ。

さらに2006年に、同社は5つの重度慢性疾患(いわゆる生活習慣病)をカバーする特約を始め、三大疾病に五大生活習慣病をカバーするものが、いわゆる「八大疾病保障」と呼ばれている。このように、基本の団信で対象外となる病気をカバーして保障する形で、団信の特約が拡大していったのだ。

次からは、具体的な特約の内容を詳しく見ていこう。ここでは、保険商品の多いカーディフ生命保険及びカーディフ損害保険の商品をもとに説明するが、保険会社によって商品の種類や内容が異なる点に留意してほしい。

保険によって「残りの住宅ローンが完済される特約」とは、主に以下の通り。それに関連する特約が多い「月々の返済額を保障する特約」と合わせて紹介しよう。

「がん団信」は、初めてがんと診断された場合が対象。ただし、手術で取り除ける場合が多く転移の可能性が低い「上皮内がんや皮膚がん」などは対象外だ。また、「リビングニーズ特約」は、余命6カ月と診断された場合に、保険金を受け取れるもの。カーディフの場合は、この2点が団信の特約だ。

脳卒中や急性心筋梗塞と5つの生活習慣病については、カーディフ損保の「就業不能信用費用保険」に加入し、それに付帯する特約となる。

この保険は、就業不能な状態のときにローン返済日を迎えたら、その月のローン返済相当額が支払われる商品と、その状態が長期にわたった場合に残りのローンが支払われる保険との組み合わせとなっている。そのため、月々の返済額を保障する場合とセットで説明しよう。

「脳卒中・急性心筋梗塞」で就業不能な状態のままローン返済日を迎えたら最長2カ月までのローン返済額について保険金が充当される。さらに発症から60日以上、所定の状態が継続すると保険金がローン残高に充当される。職場復帰ができている場合でも残高を保障される可能性がある。

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