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住宅ローン「団信」特約、後悔しない選び方の極意 「特約を付ければよかった」後悔する人が多数

東洋経済オンライン / 2024年12月31日 7時30分

「高血圧症・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全・慢性膵炎」で就業不能、つまりいかなる業務にも全く従事できない状態のままローン返済日を迎えたら最長12カ月までのローン返済額について保険金が充当される。

さらにこれを超えてその状態が続くと保険金がローン残高に充当される。生活習慣の改善や治療で回復する可能性もあるので、長期間継続する重篤な場合に保険金でローンが完済できるわけだ。

また、これらの八大疾病以外の「その他の病気やケガ」で就業不能な状態になった場合も、同様の特約が用意されている。新型コロナウイルス感染症なども対象になる。

ローン残高は無くならないが一時金が出る特約も

がん団信では対象とならない「上皮内がんや皮膚がん(皮膚の悪性黒色腫は対象外)」については、30万円の一時金が支払われる特約もある。なお、同じく「がん団信」の対象にならないのが、すでにがんに罹患している場合だ。しかし最近では、がん既往歴のある人でもがんの種類や治療内容、経過期間などによってはがん団信を付帯できる特則もあるようだ。

がんで高額治療になるのは、先進医療を受ける場合だろう。「がん先進医療特約」なら、先進医療の技術料と同額の保険金(通算最大2000万円)が支払われるので心強い。さらに10万円の一時金も支払われる。

このほか、病気やケガで「入院」した場合、入院中に月々の返済額が支払われる(最長2カ月)特約や入院したときに一時金(10万円)が支払われる特約などもある。また、ローン契約者だけでなく、配偶者のがんや女性特有のがんについて100万円などが支払われる特約など、実にさまざまなものがある。

病気やケガ以外で、ローン返済が難しくなる場合もある。たとえば、仕事を失うこともその一つ。勤務先の倒産・廃業などで解雇されて「失業」した場合に、失業状態でローン返済日を迎えたら、最長3カ月までローン返済額が保険金で支払われる保険がある。

近年甚大化する災害で、住宅に被害が生じる場合も多く見られる。災害によって住宅が全壊・大規模半壊・半壊の認定を受け、居住不能となったときにローン返済額を最長36カ月まで支払う「災害による居住不能」の保険もある。

また、団信などで保障されるのは身体的な病気で、精神疾患は対象外となる場合が多い。カーディフ損保では、「認知症」と診断された場合の保険、「うつ病」などで入院あるいは就業不能になった場合の保険なども、2024年12月から商品ラインナップに加えている。

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