東大生伝授、消去法に頼らない「共通テスト」攻略法 判断に迷う問題が多数、大事なのは「勇気」
東洋経済オンライン / 2025年1月3日 7時30分
受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第14回】
センター試験と共通テストの大きな違い
昨今の入学試験において「知識量」や「思考力」と並んで評価の対象となっているのが「判断力」です。大学入学共通テストは「思考力・判断力・表現力」の3つを問うものであると文部科学省は発表しています。判断力が評価の対象になっているわけですね。
でも、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。「判断力ってなんだ? どういう問題を出すってことなんだ?」と。
思考力は考えさせる問題を出すということなのだろうと推測できます。表現力はちょっと解釈が難しいですが、国語で「この文章の感想文として正しいものを選びなさい」みたいな問題が出題されているので、これらの問題で表現の能力を聞いていると考えることができます。
しかし判断力ってなんなのでしょうか? パッとイメージがつかないと思いますが、実際に共通テストの問題を解いてみるとわかります。センター試験のときよりも「迷わせる問題」「判断に困る問題」の出題が増えているのです。
センター試験のときは「これはかなり難しいけど、答え自体はわかるな」という問題が多かったです。
4択問題を例にしましょう。選択肢のうち「ア、イ、ウ」の3つが明らかに間違っていて、「エ」が「正しいか間違っているか微妙なラインだな」と感じるような問題だったとします。
この場合、「エの選択肢が正しいかどうかはわからないけれど、明らかにア~ウが違うから、これを選んでおこう」と考えることができますよね。「ほかの選択肢は間違いだからこの選択肢が正解なはずだ」という解き方・いわゆる「消去法」が使えたわけです。消去法で解くことが可能だったからこそ、「難しいけれど、答え自体は出せる問題」が多かったのが、センター試験だったのです。
共通テストになって、どの科目も平均点が下がる傾向にありますが、それは「難しいけれど、答え自体は出せる問題」が減り、「迷わせる問題・判断に困る問題」の数がかなり増えているからだと考察できます。
選択肢の数自体が増えている
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