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2024年の婚活市場をズバリ表す「衝撃の漢字」 ルッキズム批判の一方で、整形も当たり前に

東洋経済オンライン / 2025年1月3日 8時0分

2024年の婚活市場を振り返って、漢字一文字で表してみます(写真:eizan/PIXTA)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、2024年の婚活市場を振り返った印象を語ります。推し活や写真加工アプリの影響で「普通の人間」では物足りなくなってしまった男女。特に婚活男性の美意識が上がり、「清潔感」だけでは足りなくなりつつあります。

「顔はついていればいい」けれど…

2024年の婚活市場を振り返って漢字一文字を決めるとしたら、間違いなく「顔」です。「顔」について考えさせられた1年でした。 私は常々、相談者に対して「顔はついていればいい」とお伝えしています。その意味は、顔という表面的なところで相手を選ぶのではなく、もっと中身をよく見てほしいということです。

たいていの人は、「この方はいかがですか」と、おすすめのお相手のプロフィールを見せると、条件が理想にぴったりと合っているにもかかわらずパッと顔写真を見て好みではないと、「この人はちょっと……」と言ってそれ以上プロフィールを見ようとしません。

その人に実際にお会いして、結婚後の将来のビジョンを語り合えば、もしかしたら最高のお相手かもしれないのに、「顔だけ」で判断してしまうのはもったいない。だからいつも顔写真は手で隠して、「顔は見ないで、まず中身を見てから考えましょう」と言っているのです。

もちろんパッと見の印象は、婚活においてとても大切です。特に、男女とも清潔感がない人は第一印象でお断りされます。清潔であることは最低限の条件なのです。ところが、今はただ「清潔」というだけでは足りなくなってしまいました。

その理由の1つは、日本の衛生観念がどんどん底上げされたことがあります。そして、もっとも大きな要因は、推し活の流行でアニメやアイドル、韓ドラなどバーチャルなものがSNSなどを通じて日常生活の中に浸食し、リアルの生活との区別が付きにくくなってきたことだと思います。

そこに加えて、コロナ禍を経て生身の人間と触れる機会が減ってしまった。電車に乗っていてもみなさん周りを見ることなく、ずっとスマホに視線を落としています。

暇さえあればスマホ。スマホがマイフレンド。バーチャルの世界を見慣れすぎている一方で、生身の人間を見ていなさすぎて、男女とも「人間の顔」では満足できなくなっているのです。

ルッキズム批判の一方で、広がる美容整形

肝心な生身の人間も写真を人形のように加工することが当たり前の時代になりました。世の中の流れは、ルッキズム批判。その一方で、TikTokなどでは整形の話題が次々に出てきて、若い世代がこれまで以上に顔にこだわるようになってきたという矛盾が起きています。

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