「受験は戦略が9割」今から合格率を上げる秘訣3つ 設定した点数に届くように解くテクニック
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 8時10分
そして目標点数があれば、「もう1問解こうかな、それともここでいったん見直しをしようかな」とか悩んだとしても、すぐに判断できます。戦略に則って、「目標点数には到達しているからここは見直しを優先しよう」みたいに考えることができるわけです。ですからしっかりと目標点数を決めておく必要があるわけですね。
そしてそれを決めるときに重要なのは、「1つの目標だけで満足していてはいけない」ということです。必ず「最低目標」「最高目標」の2つを設定する必要があります。
最高目標以上の点数は無理して狙わない
「最高目標」は、理想の点数です。「これくらいは取っておきたい」と思う点数を設定すれば大丈夫です。
普通はこれだけを目標点数としがちですが、これだと戦略としては不十分です。最高点を目指しすぎてしまうと、傾向が変化したときや平均点が下がるくらい問題が難しいときに焦ってしまいがちです。
そうならないようにするために、最高目標に対してもう1つ、最低目標も作る必要があります。これは、「最低限これくらいは取りたい」という目標点数です。この2つがあれば、テスト中も戦略的に思考できます。
基本的には、合格最低点ギリギリの点数が最低目標になるくらいで設定し、テストではその「間」を狙います。最高の理想点数と、現実的に必要な点数との間の点数を取れるようにテストの問題を解いていくわけです。
最高目標以上の点数は無理して狙わなくて大丈夫です。「もっと行けるかも!」と思っても、焦らず冷静に解答の見直しを優先したほうがいいでしょう。
②「捨て問」を決める
次は、「『捨て問』を決める」です。先ほどもお話ししたとおり、どんな試験でも満点を取る必要はありませんから、「この問題は解けなくてもOK」という問題に最初からあたりをつけておきます。
やり方はとても簡単で、過去問を見て「この問題では何点取れそう」と考えていき、どの問題を取れれば「最低目標」を超えられそうなのか、どの問題がうまくハマれば「最高目標」に到達できるのかを考えます。そして、それとは関係ない、「難しいけれど、そこで点数を取れなくても目標点数を超えられそうな問題」を探し、メドをつけておくのです。
例えば80点を取りたいのなら、『80点の取り方』を考えるのではなく、『20点をどこでなら落としていいのか』と考えます。多くの受験生は、「ここで点を取ろう」とは考えても「ここは問題として捨てていい」「この問題は飛ばそう」ということはあまり考えずに問題を解いてしまいます。そうすると、解かなくていい問題に時間をかけてしまってタイムロスになってしまう可能性があります。そうした問題を飛ばすことも、受験戦略の1つなのです。
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