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"昭和攻め"Netflix「阿修羅のごとく」実現の裏側 宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが四姉妹

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 9時40分

宮沢りえと尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが4人の姉妹を演じるドラマ「阿修羅のごとく」(全7話)が1月9日からNetflixで全世界配信開始した。昭和の時代に作られた向田邦子脚本作品のリメイクになる(画像:Netflix)

Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

4人の姉妹を演じる女優たち

宮沢りえと尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが4人の姉妹を演じる新作ドラマ「阿修羅のごとく」(全7話)が1月9日からNetflixで全世界配信開始されました。本木雅弘に松田龍平、内野聖陽まで登場し、まるでNHK朝ドラのような豪華さです。

【画像】四姉妹家族の間を取り持つ夫役の本木雅弘

しかも、是枝裕和監督が手掛けていますから言うことありません。ビッグネームに惹かれるがまま見るのも良し、ホームドラマ好きなら必見ですが、配信ドラマを一気見するのに疲れた人こそ見るべき昭和的なドラマなのかもしれません。

そもそもこの作品は、昭和の名脚本家である向田邦子原作のリメイクです。晩年の1979年から1980年にNHK総合テレビの土曜ドラマ「向田邦子シリーズ」として放送されたものがオリジナルになります。当時は加藤治子と八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンが4姉妹を演じ、その後、映画や舞台化もされて、名女優たちが演じてきた作品でもあります。

そして、令和の時代にNetflixで再びドラマ化されたのです。是枝監督が四姉妹を演じる女優に合わせてアップデートし、多少脚色していますが、大枠のキャラクターやストーリー設定はオリジナルを生かして作られています。

なので、昭和の香りが漂うドラマでもあります。宮沢りえが演じる長女の綱子は夫を亡くした後、生け花の師匠として生計を立てる自立した女性というイメージだけに終わりません。妻帯者と関係性を持つ顔も見せます。その相手役に内野聖陽が起用されています。

また尾野真千子の次女・巻子は会社員の妻で一男一女の子どもを持つお節介焼きの専業主婦という昭和らしいキャラクターです。夫役の本木雅弘もザ・昭和のサラリーマンを好演しています。

蒼井優が演じる独身の三女・滝子は恋愛よりも仕事のタイプという現代にも通じるキャラクターですが、松田龍平が扮する口下手な男とのリアルな恋に踏み出すのは、推し活という概念がこの時代にあったら違っていたかもしれないと思ってしまいます。

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