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「正反対な日本人女性」と結婚した男の幸せな瞬間 2人をパートナーにしていった2つの物語

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 9時35分

ミキにその話をしたとき、彼女は心配そうな表情を浮かべました。「それ、本当に大丈夫?」と問いかけ、僕が見逃していた地雷をすでに見つけたかのようでした。「きっと誰かが怒るに違いないよ!」

彼女が心配するのも当然でした。英字新聞で日本の教育制度を批判する外国人がいれば、間違いなく怒る人が出てきます。過去にSNSで書いた内容が一部の読者を怒らせたこともあったので、そのリスクは十分承知していました。それでも、問題を遠回しにせず真正面から書いた記事は、僕が最も誇りに思っているものでした。

ただ、今回は違いました。今度は全国紙です。『ジャパン・タイムス』紙に書くということは、マイナーリーグからメジャーリーグに昇格するようなものでした。自分の文章が全国的な注目を浴びることになるのです。そして、読者が増えれば増えるほど、責任も重くなり、批判の刃も鋭くなるものです。

大学時代の作文の先生が、よくこう言っていました。「大胆になりなさい。そうすれば、偉大な力が助けに来てくれる」と。僕は文章を書くとき、いつもその言葉を思い出します。だからミキにこう言いました。「文章を書くのは、臆病な人には向いていないよ。書き手は自分の声を届けることを恐れちゃいけないんだ」。

すると、思いがけないチャンスが訪れました。それは、先生が言っていたあの『偉大な力』が送ってくれたものだったのかもしれません。

「この記事にはイラストがあるといいな」と担当編集者は言いました。「誰か知らない?」

僕は一瞬固まりましたが、運命的なものを感じてこう伝えました。「ええ知ってます。彼女は素晴らしいんです」。

パートナーが描いてくれたイラストの凄み

その後、ミキにミキがイラストを担当するという僕のアイデアを話すと、彼女は驚きました。

「私が? 私はプロのアーティストじゃないのよ!」。彼女は腕を組み、まるで僕がビーチサンダルで富士山に登ることを提案したかのような目で僕を見ました。

「作品に対してお金をもらえたら、それでプロになったってことだよ」と、僕は笑いながら、少しでも彼女に自信を持たせようと声をかけました。「大丈夫!絶対やるべきだよ。こんなチャンスは滅多にないんだから」

彼女は納得がいかない様子でため息をつきましたが、それでも作業に取りかかりました。そして、彼女が仕上げた作品は、まさに見事としか言いようがないものでした。彼女のイラストは、サミュエル・L・ジャクソン風の教師が2人の生徒の上にそびえ立ち、吹き出しには「「もう1回『O』を足してみろ!やれるもんならやってみろ!その瞬間、後悔するぞ!」」と書かれていました。

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