「ジミー・ペイジ」になりきり続けた彼の凄い半生 本人とも対面が実現!ジミー桜井の生き方
東洋経済オンライン / 2025年1月11日 9時10分
でもそれは日本での一般的なイメージだと思うんです。だからこそ、そこに突き破れない壁みたいなものを感じていました。
ジミー・ペイジにも会えた
――日本とアメリカの環境の違いのようなものもあるのでしょうか?
やはりアメリカに行くと全然違うわけです。それこそLAなどにはライブハウスが立ち並ぶストリートがあって。トリビュートバンドがいちばんお客さん入るくらいに盛り上がっている。トリビュートバンド専門に扱うエージェントがあるくらいなので。
もちろん日本にもそういうムーブメントがないわけではないですが、欧米のようなエンターテイメントのジャンルとして成熟はしていない。トリビュートバンドに対しての理解も、アメリカのミュージシャンのほうが音楽という共通項があれば、分け隔てなく接してくれる人がより多いという印象がありますね。
――ただ最終的に一歩を踏み出すにあたって、そうした環境的な要因だけでなく、ジミーさんの内面的にも背中を押すものもあったのでは?
やはり呼んでもらうということは、それだけ評価をいただいてるということなので。それはひとつの自信でした。その自信がなければ行けなかったでしょうね。
それとジミー・ペイジさんに会えたというのが大きかった。彼に直接パフォーマンスを見てもらって。このままやっていいですかと聞いたら、もちろんだと。
中にはそういうのを嫌う方もいらっしゃるので、僕もそこは気になっていた。音だけでなく衣裳や髪型、動きまで含めた再現ということまでやっているわけですから。
――ジミーさんのプレイスタイルはコピーの範疇を超え、自ら"リバイバル"(再現・再生・蘇生)を提唱するほどです。
ジミー・ペイジさん本人にそれを見ていただいたうえで、とにかく感激したとおっしゃっていただいたんで。それは大きな自信になりました。
もちろんアメリカにだって、本物以外は認めないみたいな人もいるんです。でもジミー・ペイジさんに認めていただいたということで、そうした人たちの見方を変えてもらったというのは大きかったですね。
まだジミー・ペイジをやっているの?と言われた
――著書を拝見すると、80年代に入ってミュージックシーンの潮流が変わってしまい、周囲から「まだジミー・ペイジをやっているのか」と言われたことがあった、とありました。やはりそうした周囲のプレッシャーや、お金のことなどが原因で夢を諦めてしまう人も多いと思いますが、ジミーさんを引き留めたのは何が理由だったのでしょうか?
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