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「ジミー・ペイジ」になりきり続けた彼の凄い半生 本人とも対面が実現!ジミー桜井の生き方

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 9時10分

僕自身、80年代には好きなツェッペリンの曲をやってもお客さんが入らなくなってきて、地元の新潟の友達とオリジナル曲を書いてプレイする、という時期もありました。それが割と人気があったんで、活動を続けられたということもあったんですが、それでもやはりいちばん楽しいことはツェッペリンだった。

オリジナル曲を書こうとして、曲のアイデアを探っていこうとしても、結局、ツェッペリンのような曲のフレーズが出てきてしまう。それって何なんだろう? これをオリジナルと言っていいのかなと思うことがあって。結局ツェッペリンのカッコいいところをつないでいるだけだしなと。

――もちろんツェッペリンの影響を公言するミュージシャンは多いですし、それこそツェッペリンのフォロワーと呼ばれるバンドも多数いたと思います。

もちろん世の中にはそういう曲がたくさんあるわけですし、それはそれでいいと思うんです。

でもどうしてもそこを乗り越えられなかったのは、僕自身が結局そういう疑問を持ちながら続けることよりも、コピーと言われようが、直球でダイレクトにツェッペリンを弾くことが何よりも楽しかったから。そしてそれは今でも変わらないということです。

――KISSのポール・スタンレーやジーン・シモンズ、クリストファー・クロスといった著名なミュージシャンたちから「君のYouTubeを見たよ」と声をかけてもらえるというのも、ジミーさんのことを音楽好きの同志だと思っているというところはあるのではないでしょうか? 音楽という共通言語があると、言葉が通じなくても伝わるものがあるんだと。それは非常に感動的です。

本当にそれは嬉しい経験ですね。僕としては好きなことをやってきただけというつもりなんですが、それが本場のトップミュージシャンの皆さんにも響いたということは光栄なことです。

クレジットにあるコメント

――それとエンドクレジットに登場する、元クワイエット・ライオットのドラマー、フランキー・バネリさんのコメントはグッとくるものがありました。コメントの詳細はぜひ映画館で確認してもらいたいのですが、そのコメントも、もともとは監督のピーターさんの「あなたはクワイエット・ライオットでマジソン・スクエア・ガーデンなどでもプレイしてきた人なのに、なぜジミー桜井と一緒にプレイするのか?」という質問の答えだったそうですね。

そのコメントは2019年に初めて映画祭で公開されたときには入っていなくて。フランキーは、残念ながら2020年に亡くなってしまい、それを受けて監督が2023年9月のアメリカでの劇場公開版から追加したコメントなのですが、彼の言葉がこの映画のテーマを語ってくれたような気がします。

フランキーをはじめ、僕と共に活動してくれた国内外すべてのミュージシャン、スタッフ、そして僕を応援してくださるファンの皆さんにも感謝したいですね。

壬生 智裕:映画ライター

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