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バイクからトラックまで乗り物見聞録的2024総括 ロールス・ロイスからコンセプトカーまで試乗

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 14時0分

TGRでは上から順にGRMN、GR、GR SPORTの名を冠したモデルをラインナップする。このうち現時点のGRには「GRスープラ」「GR86」「GRヤリス」、そしてGRカローラがある。GRカローラは世界的な大衆車として知られるカローラのハッチバックモデル「カローラ・スポーツ」がベース車両だ。

普段使いできる本格スポーツモデル

しかし、ボディはまったく別もの。がっちりとしたボディ剛性を確保するため構造用接着剤の使用箇所を増やしたり、ボディの溶接打点間隔を狭くしたりして、304PS/370(モリゾウエディションは400)N・mのパワー&トルクを支える。駆動方式にはGRヤリス同様の電子制御のアクティブトルクスプリット4WDシステムである「GR-FOUR」を採用するが、制御ロジックはGRカローラ専用に開発した。

感心したのは高い走行性能と優れた実用性の両立だ。晴天/雨天のサーキット本コースだけでなく、雪上コースでもTGRがモータースポーツフィールドで培ってきた真のスポーツモデルらしい走りが味わえる。

一方、一般道路では乗り心地こそ硬めだが、視線の上下動が少ないから疲れにくい。また、トヨタが世界に誇る先進安全技術群「Toyota Safety Sense」を3ペダルの6速マニュアルトランスミッションで堪能できる。高速道路ではアダプティブ・クルーズ・コントロール任せで80km/h巡行を行えば19.0km/L近い燃費数値が誰でも達成できるなど、熱効率40%以上を誇るダイナミックフォースエンジンならではの高い環境性能にも驚いた。

トヨタは時空を越えたクルマ文化の醸成にも取り組む。1983年に誕生した5代目カローラの派生車種である「カローラ・レビン」と「スプリンター・トレノ」(通称ハチロク)を題材にエンジン換装/BEV化を行った。ベース車となるカローラ・レビン/スプリンター・トレノには、1.5Lモデルの「AE85」、誉れ高い直列4気筒DOHC「4A-GEU」型エンジン(4A-G)を搭載した「AE86」がある。このAE86と車名から“ハチロク(AE85はハチゴー)”という愛称でも親しまれる。2024年には、ハチロクのエンジン換装モデル/BEVモデルにそれぞれ短時間ながら試乗できた。

トヨタ「AE86 G16E Concept」

エンジン換装モデルは「AE86 G16E Concept」(トレノ)と呼ばれる。生産終了から37年が経過した4A-Gから、GRヤリスなどに搭載されるモータースポーツで鍛え上げた「G16E」型エンジンへ換装。延命策のひとつとして提唱した。

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