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バイクからトラックまで乗り物見聞録的2024総括 ロールス・ロイスからコンセプトカーまで試乗

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 14時0分

G16Eはトルク重視型のセッティングで、最高出力114PS/7000回転、最大トルク16.3kgf・m/3200回転を発揮。グロス値換算では131PS/18.7kgf・mとなり、各ギア段、減速比ともハチロクのままだがG16Eは熱効率が高く燃費数値は約20%向上。G16E-GTSではメンバーと干渉するのでオイルパンを新設。バランスシャフトを廃止。クラッチハウジングとフライホイールを新設。ラジエーターファンの電動化も不可欠。整備重量は4A-Gと同等。

アイドル直後の盛り上がりが谷を迎えて再び向上する直列3気筒エンジン特有のトルク感が明確で、フジツボ製マフラーは高速域まで絶妙な音を奏でる。圧縮比はターボと同じ10.5だし、各部の調整はこれからとのことだが素直に楽しい。速くないがハチロクとの相性は抜群だ。

トヨタ「AE86 BEV Concept」

BEVモデルは「AE86 BEV Concept」(レビン)だ。4A-Gをおろし、北米トヨタが販売する「タンドラ・ハイブリッド」の駆動モーターとレクサス「NX450h+」の二次バッテリー(18.1kWh)を合体。車両重量1070kg。BEVだが回生制御の類いは付かない。

無駄は多いが走りは大いに楽しい。コンバーター、高電圧分岐ボックス、充電器はレクサス「NX」用で、バッテリー中心位置が後軸上にくるように二次バッテリーを配置した。前後重量配分はハチロクの54:46に対し48:52と理想値に近づいた。AER(All Electric Range:全電気航続距離)目標値は約100km。興味深かったのは、駆動モーターがエンジンのように常に回転し、マニュアルトランスミッションを介して後輪を駆動する点。だから雑にクラッチペダルをつなげばエンストならぬモタストするし、スポーツ走行ではヒール&トゥもできる。疑似サウンドは4A-Gからサンプリングしているだけあり、非常にリアルだった。

三菱ふそう「スーパーグレート」

続いては大型トラックの公道試乗だ。6年ぶりにフルモデルチェンジを行った三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」を紹介する。筆者は1996年に初代「スーパーグレート」が誕生した当初から試乗を行ってきたが、当時から幾度となくキャブ(乗員スペース)の小変更が繰り返されたものの大きな設計変更はなかった。

今回は大がかりなスキンチェンジを行い前面パネル、ラジエーターまわり、灯火類などを変更し従来型と見た目は大きく異なる。よって外観だけみればまったく異なるキャブをもっているように思える。

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