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原宿「意識高い系フードコート」で出会う未知の味 東急「ハラカド」は若者の楽園、だが意外にも…

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 9時20分

神宮前交差点に立つハラカド、まずはガラスのオブジェのような外観が非常に目を引く。ガラスが裂けたような部分には緑。遠目で見ても人がいることは分かるので、テラスのようになっていることがうかがえる。

中に入ると、1階、G階、地下1階はあまり広くない。

しかしながら、「チカイチ」と銘打った地下1階は、東京・高円寺の老舗かつ名物銭湯として知られる「小杉湯」が2号店となる「小杉湯原宿」を出店。

フロア自体も小杉湯がプロデュースしており、銭湯はもちろん、入浴者以外も利用でき、雑誌や漫画が置いてある休憩スペースがあるなど、都心部の商業施設としてかなりユニークだ。

階を上がれば、さまざまな雑誌が展示してあるスペースに「TENGA」の雑貨店、デザイン会社・れもんらいふのオフィスがあるなど、単に買い物するだけの施設ではない、当初の意気込み通りの空間が広がっている。

商業施設というか、美術館に一歩踏み込んでいるような感じがある――といえば良いのだろうか。何か、そわそわする。

自分が年老いたのもあろう、「若者×文化」の感じにちょっと気圧されてしまったので足早にフードコートのある6階を目指す。なおハラカドの飲食フロアは5~6階であり、5階は居酒屋やレストランなど個別店舗が集う飲食フロア、6階がフードコートフロアという住み分けになっているようだ。

「ザ・原宿」よりもちょっと高級 大人な店が多いフードコート

6階に到着した。フードコートをパッと見た印象は「緑が多いなあ」。床は人工芝、壁にも植物があしらわれている。都心部の新しい商業施設はこういうのが多いので、流行りなんだろう。一方で、壁や天井は無機質な感じであり、コントラストを成している。

客席は芝生が張ってあるエリアと、そうではないエリアに分かれており、前者はベンチを中心にいすやテーブルなどもアウトドア的な雰囲気を感じるしつらえ。

当然人気も高く、席はとれず。とはいえ明治通りを見下ろせる窓際の席が空いていたので、そちらを確保した。

客層は「ザ・原宿」といった学生たちよりも、20~30代が多いように見受けられる。施設全体のコンセプトとしても、こうしたちょっと成熟した若者たちがメインターゲットなのだろう。

ターゲットを反映してか、ファストフードチェーンや極度に安価な店舗は少ない。

アルコールを含む飲み物が充実した「THE STANDARD DRINKS」にピザ「ピッツェリア・チーロ」、カレーやワインを楽しめる「beet eat」、その他メキシコ・ベトナム・中華料理に中東グルメ、フルーツパーラーにイタリアンジェラートなど「今風のフードコート」に程良い「原宿っぽさ」がブレンドされている。

新たな「門出」として、ヴィーガン料理にチャレンジ

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