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「No No Girls」オーディションが示した新たな形 ちゃんみなの「誰も諦めない」プロデュース哲学

東洋経済オンライン / 2025年1月13日 15時0分

GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024『No No Girls』から誕生した『HANA』。YouTubeでの最終審査公開後、すぐにオフィシャルサイトも開設された(画像:https://hana.b-rave.tokyo/)

昨年来開催されてきたガールズグループオーディション『No No Girls(ノーノーガールズ)』、通称「ノノガ」の最終選考が1月11日、Kアリーナ横浜で2万人の観客を集めて行われ、デビューメンバーが決定した。

【写真】圧巻だったソロパフォーマンスなど、SKY-HIも「同時接続50万人を突破!」と驚いた最終審査

以前、別の記事でも書いたように、この「ノノガ」がオーディションの歴史のなかでもいかに新しく画期的なものだったか、改めて振り返りたい。

ちゃんみな「誰も諦めません、私は」

「誰も諦めません、私は」

オーディションの審査を務めるラッパー、アーティストのちゃんみなが発したこの言葉が強く記憶に残っている。

それは、第5次審査が終了した後だった。第5次審査に合格し、最終選考に残ったのは10名の候補者。ちゃんみなは彼女たちを祝福した後、最終選考がKアリーナ横浜で開催されることを発表した。

だがそれだけではない。発表の場にこれまでの選考で落ちてしまった候補者20名を招き入れ、総勢30名でKアリーナのステージに立つことを伝えたのである。

この場面に、『No No Girls』というオーディションの新しさが凝縮されている。

普通、一度途中で落ちてしまった候補者が、残った候補者と再び同じステージに立つことはない。『ASAYAN』のモーニング娘。は一種の敗者復活からの結成だったが、オーディションのなかで復活したわけではなかった。

それに対しちゃんみなは、最終選考とは別に業界関係者も集まる場で他の候補者にもアピールする機会を用意したのである。しかも、3次審査から5次審査で披露した楽曲を再び同じメンバーでパフォーマンス。つまり、残った候補者と落ちてしまった候補者の混合でのパフォーマンスである。

【写真】反響を呼んだ『No No Girls』最終審査の様子など(9枚)

このオーディションでは、どの審査でも一人ひとりに直接ちゃんみなが合否とその理由を伝えるのだが、その際不合格の理由として繰り返し言っていたのが、「時間がかかる」というものだった。

第5次審査から最終審査までは5カ月の長丁場。最終審査まで進めなかった20名の候補者にも、たっぷり成長のための時間をとったわけである。

「3つのNo」の意味、そして再チャレンジ組

『No No Girls』には、ポリシーとして「3つのNo」があった。「No FAKE(本物であれ=自己表現)」「No LAZE(誰よりも一生懸命であれ=自己理解)」そして「No HATE(自分に中指を立てるな=自己肯定)」。

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