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「No No Girls」オーディションが示した新たな形 ちゃんみなの「誰も諦めない」プロデュース哲学

東洋経済オンライン / 2025年1月13日 15時0分

これらを掲げた背景には、ちゃんみな自身の経験がある。デビューするまでちゃんみなもガールズグループのオーディションを受けたことがあったが、何度も落ちた。そこには、体形や個性などについて自分の意に添わぬことであっても、「大丈夫です」と言って従ってきた苦い思い出があった。

番組中でも、「自分はルッキズムと闘ってきた」と候補者に語る場面があった。それを踏まえ、「さまざまな場面で『No』と言われてきた人たちを救いたい」とちゃんみなは考えたのである。まさに、いまの時代に求められるオーディションと言っていい。

だから募集に際しても、「身長、体重、年齢はいりません。ただ、あなたの声と人生を見せてください」というちゃんみなからのメッセージが添えられた。実際、年齢などが番組のなかでテロップ表示されることはないし、会話の中で触れられることもない。オーディション番組では極めて珍しいことだろう。

ちゃんみなのメッセージにも触発され、他のオーディションからの再チャレンジ組もかなりいた。

なかでも『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』、通称「日プ女子」からは30名のなかにSAYAKA、KOKONA、MOMOKAの3名が残っていた。「日プ女子」には、ちゃんみながラップの特別トレーナーとして出演した縁もある。

SAYAKAは残念ながら5次審査で脱落してしまったが、KOKONAとMOMOKAは最終審査に進出。

公開された動画のなかでも、KOKONAはこのオーディション、そしてちゃんみなと出会ったことでポジティブになれた自分があると吐露していた。MOMOKAもダンスへの苦手意識の克服のため、ちゃんみなからの要望を受け最終審査に向けて必死に努力する姿があった。

「プロ」としての覚悟を求めたちゃんみな

最終審査に臨む10名の候補者に対し、ちゃんみなはまず「プロ」としての覚悟を求めた。

グループであっても、最後は1人で闘わなければならない。そして2万人の観客の前でやるには「プロ」でなければならない。2万人の人生を変えるつもりでやってほしい。そういう旨のことをちゃんみなは言い、一人ひとりに覚悟を促した。

ここも『No No Girls』ならではの特色だろう。当時の段階ではデビューが決まったわけではなく、まだオーディションの候補者にすぎない。しかしちゃんみなは、すでに候補者たちを「プロ」として扱っている。SKY-HIが番組中で使っていた表現を借りれば、候補者たちを「最大限にリスペクト」している証しだ。

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