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公務員を辞めて「ドラマの料理」を作る彼女の人生 「ゴールデンカムイ」や「ふてほど」など多数担当

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 8時0分

「フードコーディネーターには料理以外のスキルも求められるんですよね。現場を把握して、相手が求めていることを察知するコミュニケーション能力を公務員と下積みの期間で身につけられたのが大きいです。あと、私自身、要望に応えることが好きなんですよ。性格に合っていると思います」

子どもを連れて働ける職場に

子どもの頃から好きだった料理は仕事になった。再婚を果たし、出産の経験を経て、新しい目標も見つかった。それは子どもを持つスタッフが働き続けられる環境を作ることだ。

「娘が産まれてすぐの頃、おんぶして現場に行ったんです。仕事をしている間、プロデューサーさん、メイクさん、女優さんが娘を見てくれたんですよ。子どもが産まれたらこれまでのように仕事は続けられないと思っていましたが、やり方次第で何とかなるかもしれないと考えたんです。うちの事務所も同じようにしたいなと思っていて。このマンションにもう1室事務所があるのですが、子どもを連れてきて働けるようにしています。今日もスタッフが3時間子どもを連れてきて事務作業をしていました」

好きなことで働ける世界を目指して。はらさんは職人と経営者の両方を行き来しながら料理と職場を作り続けている。

中 たんぺい:フリーライター

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