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2025年「ポイント還元」界隈に起きている4大異変 高還元率を競い合う「経済圏」が乱立している

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 13時0分

ポイント界隈に異変があるという(写真:maru/PIXTA)

2025年はポイント界隈に異変あり。4つの視点で考える

15周年を迎える共通ポイント「Ponta」の運営を担うロイヤリティ マーケティングによると、現在のポイント界隈は「Phase(フェーズ)5」の段階にあるという。

【図で見る】「ポイント還元」界隈、4つの異変とは?

家電量販店などの独自ポイントの誕生がフェーズ1、フェーズ2では2003年に共通ポイント・Tポイントが誕生、2010年にPontaがスタートする。最初は実店舗でポイントカードを提示するだけだったのがネットサービスと連携、そんな中で楽天市場で付与されていた楽天ポイント(当時は楽天スーパーポイント)が共通ポイント化を果たす。さらにNTTドコモのdポイントが加わり、通信系ポイントというジャンルが生まれた。ここまでがフェーズ3、そしてフェーズ4の時代だ。

そして、PayPayなどスマホ決済アプリを軸に通信×キャッシュレスが定着し、クレジットカードや金融機関を巻き込んだ「経済圏」が乱立する今が、フェーズ5の姿だという。

それによって起きているのは、単なる消費の促進だけでなく、通信プランや投資・住宅ローンまでセットとなった「経済圏」囲い込み競争だ。高還元率を競い合う各経済圏だが、2025年のその道筋は日本晴れとまではいかないように見える。消費者にとって気がかりな「異変」について見ていくとしよう。

1 ためる時代から使う時代へ

物価高の世の中となり、それに対抗する節約手段としてマニア以外にも「ポイ活」が広く認知されたのがここ数年のこと。ポイ活と言えば、いかに効率よく「ためるか」が重視されたが、その動きと逆行するように、各社は「使ってくださいね」と促す動きを見せ始めた。

一例として、NTTドコモは2025年10月(予定)より、dポイント(通常)の有効期限を現在の「獲得月から48カ月後の月末まで」から変更し、「最後にポイントを利用(ためる・つかう)した日から12カ月後まで」にすると発表した。期限が前より短くなったかと言えばそうでもない。dポイントを利用するたびに期限が延長されるという仕組み。つまりは、ためっぱなしではなく、どんどん稼働させてくださいねといいたいのだ。

PayPayポイントにも変更があった。Yahoo!ショッピングのキャンペーンや買い物で付与される「PayPayポイント」は、2月1日以降は「PayPayポイント(期間限定)」となり、有効期限は最短30日、最長180日となる。このポイントが付与されるのは、ストアポイント、5のつく日、プレミアムな日曜日、超PayPay祭などの買い物が対象だ。のんびり構えているとすぐに期限が来てしまう。

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