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WR-VやZR-Vと似た車名の多いホンダSUVの選び方 国内で購入可能なモデルを網羅、狙い目は?

東洋経済オンライン / 2025年1月14日 9時30分

価格(税込み)は、809万4900円。かなり高価だが、国や地方自治体の補助金を使えば、個人購入でも、約半額程度の400万円台になる場合もある。ただし、個人・法人を問わずリース販売のみなので、買い切りはできない。例えば、5年後など、リース契約が終了すると車両を返却しなければならないため、長く乗り続けたいユーザーには不向きだといえる。

そして、一番の問題は、水素を補充する水素ステーションの数。次世代自動車振興センターの調べによると、2024年9月11日現在、国内に設置されている水素ステーションは、全国で157カ所。水素ステーションは整備が始まったばかりで、その数はまだ限られており、FCEVを普及させるには、まだまだインフラの拡充が必要だといえる。

まとめ:各モデルはどんなユーザー向きか

以上が2025年1月現在、国内で購入可能なホンダ製SUVだ。これらのうちで、やはり一番の売れ筋はヴェゼルだろう。例えば、自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2024年4月~2024年9月分(6カ月間)の新車販売台数ランキングでは、ヴェゼルが3万6251台で全体の9位、ZR-Vが2万2156台で全体の21位、WR-Vは1万7891台で全体の23位となっている。

ヴェゼルは、おそらく、充実の装備による利便性や快適性の高さ、それに車体価格のバランスがいいことで、より幅広いユーザーに支持されているのだろう。また、ガソリン車だけのWR-Vと比べ、ラインナップにハイブリッド車もあることで、高いリセールバリューが予想できるのも注目点だ。

さらに、WR-Vがクルマにさほどお金をかけられない比較的若い層をメインターゲットにしているのに対し、ヴェゼルのユーザー層には、それらに中高年やシニアなども加わるはずだ。例えば、子育てを終えた世代が、ミニバンなどからダウンサイジングして、次に乗り換えるクルマとしてヴェゼルを選ぶケースも多いのではないだろうか。

一方、ZR-Vは、より価格帯は高くなるが、そのぶん、余裕ある走りや上質な乗り味、独特の外観などが魅力。比較的クルマにお金をかけられる40~50代などで、ひと昔前であれば、高級セダンなどを選んでいたようなクルマ好きも、ユーザーには多いのではないかと思う。

そして、水素で走るCR-V e:FCEV。こちらは、価格が高いだけでなく、前述した水素ステーションの数など、インフラ面の問題もあるため、当面、多くの販売台数は望めないだろう。だが、カーボンニュートラル実現に向けて、次世代車両の開発や普及は待ったなしの状態なのも確か。そんな中、CR-V e:FCEVが今後、市場からどのような反響を受けるのかも興味深いところだ。

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