1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

横浜駅乗り入れは何社?神奈川県ご当地鉄道事情 乗り換えの無数の組み合わせが人を迷わせる

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 6時30分

日本有数の大ターミナル横浜駅。2020年には駅ビル「JR横浜タワー」が開業。右奥は1973年から半世紀以上、西口の顔であり続ける「新相鉄ビル」(撮影:鼠入昌史)

鉄道が開業してから150年などとそれなりに話題を呼んだのは2022年のことだ。

【はじめに写真を見る】乗り入れる鉄道事業者数は国内最多。大手私鉄だけでも東急、京急、相鉄。人を迷子にするほど多様な横浜駅に乗り入れる電車たち。どこから来てどこへ行く?

節目だからといって、いまを生きるぼくらに何か影響があるわけではない。いつもの電車は何ごともなかったかのように人を運び続け、時を重ねてゆく。

昔も今も重要なターミナル

が、時には過去を振り返るところからはじめるのも悪くない。150年とちょっと前、1872年に日本で初めての本格的な鉄道が開業したのは、新橋―横浜間だ。いうまでもなく、いまの東海道本線(の一部と根岸線の一部)である。そう、わが国の鉄道は、東京と横浜、京浜間を結ぶことからはじまった。

それだけ横浜という、外に開かれた新生港湾都市が重要な位置づけだったということだろう。そしてそれはいまでも変わることはない。誕生から2度位置を移して1928年に現在地に開業した横浜駅は、いまも日本屈指の大ターミナルに君臨し続けている。

【写真】大手私鉄だけでも東急、京急、相鉄……神奈川県内を走る鉄道のうち、横浜駅を発着する電車はどこから来てどこへ行く?

乗り入れている鉄道事業者は国内最多の6社局にのぼる。今回は、そんな横浜駅を中心に、神奈川県の鉄道の旅を楽しんでみたい。

横浜駅に乗り入れる路線の中で、いちばんにあげるべきはやはりJRの東海道本線に違いない。開業からいまに至るまでの日本の、そして神奈川県内随一の大動脈だ。1980年に横須賀線と別々の線路を使うようになったが、それ以前は横須賀方面に向かう電車も東海道本線の線路を走っていた。

横浜駅を過ぎたら保土ケ谷、戸塚、藤沢、平塚、大磯、小田原、そして熱海へ。その名の通り旧東海道の宿場町を辿るように西を目指す。

湘南と呼ばれる地域一帯も東京のベッドタウンと化していて、朝夕には通勤特急「湘南」も走る。かつてのように長距離特急はもうないが、通勤通学路線として、東海道本線の存在感は衰えを知らない。

東海道線に横須賀線

1980年以降は東海道線と別線となった横須賀線は、湘南新宿ラインなどと同じ支線の品鶴線経由で東京との境である多摩川を跨ぎ、川崎駅ではなく武蔵小杉駅を通って横浜駅にやってくる。

その後は東海道本線が停車しない東戸塚駅に停まり、大船駅で分かれて鎌倉・横須賀方面へ。古く、軍港都市であった横須賀までの利便性向上を目的に建設された、“軍事路線”がルーツだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください