1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

横浜駅乗り入れは何社?神奈川県ご当地鉄道事情 乗り換えの無数の組み合わせが人を迷わせる

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 6時30分

多方面にわたる行き先の、多種多様な種別の列車を2面2線のホームでさばく。個人的には、名鉄名古屋駅に次ぐほどに見ものだと思っている。

もう1つは、東急東横線。東横線は東京横浜電鉄の名で開業したことからもわかるとおり、京急などと同じく東京と横浜を結ぶことが最大の目的として建設された。多摩川を渡って神奈川県に入ると、武蔵小杉・日吉・綱島などを経て横浜駅へ。

もともと東横線の横浜駅は地上にホームを持ち、終着は少し先の桜木町駅だった。だが、2004年に開業した横浜高速鉄道みなとみらい線との直通運転開始に伴って東横線横浜駅は地下に潜る。

かつて地上に東横線が走っていた跡は遊歩道として整備され、短いトンネルも歩いて通ることができる。横浜駅から先、みなとみらい線は新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通りを経て元町・中華街に至るビジネスと観光両面で重宝される路線だ。

3社も乗り入れている横浜駅の大手私鉄。最後は相模鉄道だ。いまではJR埼京線や東急東横線・目黒線との相互直通運転で東京方面でも名を挙げたが、もとはといえば全線が神奈川県内だけで完結する小私鉄だった。

私鉄の貢献も大きい

目指す先は免許センターでおなじみ二俣川を経て、大和・海老名といった小田急ゾーン。神奈川県の中央部を横断している。大手私鉄の一角に加わったのは、沿線が住宅地として飛躍的に発展したからだろう。もちろんそれを促したのも、相鉄の力だ。

相鉄は、戦後砂利置き場や石油タンクが置かれていただけの横浜駅西口の開発を手がけたことでも知られる。高島屋やジョイナスが入る駅ビルと地下街、またその西側に広がる繁華街。それもこれも、相鉄の力で切り開かれた。もしも相鉄がなかったら横浜駅は、いまよりもだいぶ小さな規模のターミナルになっていたかもしれない。

天下のJR東海道本線に加えて横須賀線に京浜東北線。そして大手私鉄は京急・東急・相鉄の3社が乗り入れる。もうこれだけで、横浜駅は人を迷わせる駅といっていい。横浜駅にやってきて、まずはどの路線でどこに行こうかとなったとき、その選択肢は無数にある。

みなとみらいや馬車道方面の観光ならば根岸線かみなとみらい線。鎌倉ならば横須賀線。東京方面に行こうとすれば京浜東北線や京急線、そして東海道本線。いやいや、新宿方面に用があるんです、というならば湘南新宿ラインがいいし、渋谷が目的ならばそこに東横線も加わってくる。

もちろん、横浜駅そのものも立派な駅ビルにそれを取り囲む商業エリアや地下街があって、我らが崎陽軒もあって、もう言うことなしの街である。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください