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横浜駅乗り入れは何社?神奈川県ご当地鉄道事情 乗り換えの無数の組み合わせが人を迷わせる

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 6時30分

と、このように、横浜駅はほとんど完全無欠のターミナルといっていい。少し歩けば住宅地やマンション群もあるし、海もあるし、観光地もあるというあたり、東京駅や新宿駅、大阪駅といった名だたるターミナルに勝るとも劣らない。

新幹線へのアクセス路線

そんな中、玉にキズがあるとすれば新幹線がやってこないことである。横浜駅から新幹線に乗るならば、新横浜駅に行かねばならない。

乗り換えなしで行ける手段は、京浜東北線・根岸線から直通列車があるJR横浜線と、横浜駅の地下にホームを持つ最後の路線、横浜市営地下鉄ブルーラインがある。

ブルーラインは、1号線(湘南台―関内)と3号線(関内―あざみ野)を合わせた愛称で、湘南台から戸塚・上大岡・伊勢佐木長者町・関内・桜木町などを経て横浜駅へ。その後は新横浜から港北ニュータウンの中央を貫き、東急田園都市線のあざみ野駅で終点を迎える。さらに今後は小田急小田原線の新百合ヶ丘方面に延伸する構想もあるようだ。

ブルーラインの走っているところを地図で眺めると、この地下鉄路線の存在意義がよくわかる。これほど多くの鉄道が通る神奈川県、それも横浜市内でありながら、どうしたって鉄道不毛の地が生まれてしまう。

【写真】大手私鉄だけでも東急、京急、相鉄……神奈川県内を走る鉄道のうち、横浜駅を発着する電車はどこから来てどこへ行く?

また、どうしても放射状の路線が横浜駅に集約されているきらいもある。その点、ブルーラインは巧みに鉄道空白地帯を埋めながら、横浜駅に乗り入れる放射状路線を相互に結び、それでいて自身も横浜駅にやってくる。これほど便利な地下鉄は、ほかにないのではないかと思うほどだ。

県内の路線はほかにもある

こうしてみると、横浜駅はまさに神奈川県の鉄道ネットワークの中心の中の中心であることがよくわかる。主要な路線はみな横浜駅を目指すといっていいくらいだ。さすが、幕末の開港以来、日本と海外の交流を支えてきた国際都市・横浜なのである。

ところが、神奈川県の鉄道ネットワークのすごさは、これだけで終わらないということだ。横浜駅をスルーしたって、立派に成り立つ鉄道がある。実のところ、それこそがただ東京のベッドタウンなどというにとどまらない神奈川県のすごみなのではないかと思うのだが、その旅はまた別の機会に譲ることにしたい。

鼠入 昌史:ライター

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