バカリズム「ホットスポット」早くも"怪作の予感" 前作「ブラッシュアップライフ」との共通点も
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 13時0分
世の中を震撼させ、数々のドラマ賞を受賞した名作『ブラッシュアップライフ』の衝撃から2年。その制作チームが再集結し、バカリズムがオリジナル脚本を執筆する日本テレビ日曜ドラマ『ホットスポット』の第1話「未知との日常」が1月12日に放送された。
その内容は、コメディ要素全開。放送時間のほとんどが会話劇のコントであり、ラストのわずか5分がヒューマンドラマという構成は、前作の『ブラッシュアップライフ』を凌ぐ突き抜けぶりだ。一方で、その会話劇の切れ味は鋭さが増しており、気づけばくすっと軽く笑いながらストーリーに引き込まれている。
第1話はストーリー構成も会話劇も、キャスト陣の各所の芝居もおもしろかった。バカリズムメソッドのストーリーテリングを堪能できる怪作の予感しかない。
※以下、1話のネタバレがあります。ご注意ください。
職業あるあるネタも随所に
本作は、富士山麓の町のビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(市川実日子)が、宇宙人と出会うところから物語がはじまる“地元系エイリアン・ヒューマンコメディ”。この言葉の意味は、第1話を見終われば納得できる。
娘を女手ひとつで育てる清美は、地元のビジネスホテルで働き、同僚の由美(夏帆)、えり(坂井真紀)とともにフロント業務を淡々とこなすのが毎日のルーティンだ。その仕事の様子が描かれながら、職業あるあるネタも随所に盛り込まれた。
そして、前作『ブラッシュアップライフ』を思わせるドキっとさせられるシーンから物語は本筋に入る。事故に遭いそうになった清美は、職場の先輩・高橋(角田晃広)に助けられ、彼が特殊な能力を持つ宇宙人であることを知ってしまう。
高橋は自身が宇宙人であることを清美に秘密にするよう伝えたものの、清美は地元の幼なじみの葉月(鈴木杏)と美波(平岩紙)との食事の席であっさり話してしまう。そこが起点になり、第1話のメインパートになる4人の会話劇コントに進んでいく。
『ブラッシュアップライフ』との共通点
第1話の後半では、清美は高橋の能力を使ってホテルで起きた盗難事件を解決する。この後半では、会話劇の雰囲気とは一変する空気感に包まれる。ラスト5分は悲哀のヒューマンドラマになるか……と思いきや、シュールな逆転劇の爽快感で締めくくった。
全編を通して、会話劇のコントをストーリーでつないでいく構成だが、ラスト5分で人間性の表裏や人生の悲哀を押し込む珠玉のヒューマンドラマになっていた。
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