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受験直前「試験で合格勝ち取る子」に共通する強み 残念ながら試験不合格…いったい何が違うのか

東洋経済オンライン / 2025年1月17日 8時0分

おそらく多くの人がこの話を「コツコツ努力したカメのようなタイプが最終的には勝つ」のだと考えているでしょう。

一方で、僕は少し違う解釈をしています。

ウサギとカメは、「見ているもの」が違ったのではないか、と。

ウサギはなぜ、途中で休憩してしまったのでしょうか?それは、ウサギがカメを見ていたからです。

ウサギは「カメとのかけっこ」をしていて、カメに勝つための勝負をしていました。ですから、カメと自分の差が大きくなった際に、「この状況なら、休んでもいいだろう」と考えたわけです。

カメはなぜコツコツ努力できたのか?

逆に、カメはなぜ、地道にコツコツ努力できたのでしょうか? カメだってウサギを追い越した後に「ウサギも休んでいたし、自分もそろそろ休もうかな」と考えてもよかったはずです。

それなのになぜカメは努力を継続できたのか。それはカメはウサギを見ていなかったからなのではないでしょうか。最初から最後までゴールを見ていた。もっと言えば、ゴールと自分との距離を見ていたのではないか、と。

受験で合格できるのは、「他人ではなく、ゴールを見ているタイプ」だと言えます。他人を見ているタイプ、ここで言う「ウサギタイプ」の受験生というのは、そばで見ていればすぐわかります。他人の点数や、ほかの人がどれくらい勉強しているのかを気にしてしまったり、「去年の先輩はこのくらいの成績だった」というような情報に一喜一憂してしまうタイプです。

ほかの人と比較するのが悪いことだとは思いませんが、このようなタイプは、肝心なときに頑張り切れません。

なぜなら、こういうタイプは自分のために勉強しているというよりもむしろ、「劣等感を感じたくないため、勉強している」からです。合格不合格よりも、自分と他人との比較を真っ先にしてしまう人は、どんなに優秀であったとしても、大事な瞬間で失敗してしまうことが多いのです。

例えば僕は2浪しましたが、現役・1浪のときは「ウサギタイプ」でした。そのため、共通テストが終わった後に「同じ学校の人がどんな成績だったのか」や、共通テストの平均点がどれくらいの点数になるのかが気になって、ずっと予備校の平均点予想数値に張り付いていました。

そんなことをしている暇があったら勉強したほうがいいのは?と、誰が考えても明らかなのに、僕は自分ではなく他人に目を向けてしまっていたのです。こういうタイプは、不合格になりやすいのです。

周りに流されずに努力するタイプ

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