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5000人以上の遺体と向き合った死体調査官の記録 「死体と話す NY死体調査官が見た5000の死」

東洋経済オンライン / 2025年1月18日 15時3分

ゴルツァーはDNAのサンプルが違法に採取されたものだと認めてもらおうと全力を尽くした。「警官が一般市民のあとをつけまわし、本人に警告することも、裁判所の承認を得ることもなく、体液を採取したことがわかったんですよ。このことを一般市民のみなさんは意識しておく必要があります」と彼は主張した。鋭い試みだったが、スドルニック裁判官はその主張を受け入れなかった。彼女は、証拠は合法的に採取されたと判断した。

キーに下された判決

キーはすべての容疑で有罪判決を下され、殺人事件に対する三回の終身刑に加えて、レイプ事件に対する400年の服役を言い渡された。わたしは陪審員の評決に安堵し、裁判官の判決に喜んだ。これでキーは二度と外を自由に歩きまわれないだろう。とはいえ、このモンスターと出会った少女たちを思うと、いまだに怒りがこみ上げてくる。ジョハリス、ラシーダ、パオラ、その他の被害者に起きたことは元には戻せないのだ。

裁判のあとも、ジョハリス・カストロは長い間わたしの頭から離れなかった。あのハンサムな男が自分のことを愛していない、ただ自分を傷つけたい、利用したいだけだと気づいた時、彼女は何を思ったのだろうか? 無力になって自分を救うこともできないと悟った瞬間は、どのようなものなのだろうか? 恐怖と激痛に支配される直前、信じていた人に裏切られた悲しみと絶望感でいっぱいになったのではないだろうか。

安らかに眠れ、ジョハリス。

バーバラ・ブッチャー

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