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ファミマ、いつの間にか「ファン急拡大」の背景 アパレルが話題も、食品にも消費者目線が通底

東洋経済オンライン / 2025年1月22日 8時40分

ファミマでもっとも注目されているのが、ファミマが独自で作る「コンビニエンスウェア」だ(写真:Ryuji/PIXTA)

実は業績が好調なファミマ、その理由は?

ファミリーマートの業績が良い。既存店の平均日商は40カ月連続で前年超えを達成。2024年12月の既存店売り上げも、前年比10%増となっている。

【画像14枚】かわいすぎな「ファミマソックス」と「今でもお手頃価格」なファミマ飯たち

特にコンビニのシェア一番手であるセブン-イレブンの大幅な減益が発表されただけに、その堅調さが際立っている。

好調である理由は、いくつか考えられる。例えば、低価格戦略。2024年には「ほぼ40%増量作戦」というキャンペーンが行われている。

これは、創業40周年を記念して行われたキャンペーンを引き継ぐもので、「価格はそのまま、量を40%増量する」というもの。ステルス値上げなどが続く昨今の流れの「逆張り」で人気を呼んだ。

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あるいは、「ファミリーマートビジョン」と呼ばれるレジ上にある広告。大きな予算を使ってモニターを整備し、当初は赤字が続いたが2024年に初めて、黒字化を果たした。今では多くの企業から広告出稿の依頼が来ているという。

こうした理由もさることながら、ファミマでもっとも注目されているのが、ファミマが独自で作る「コンビニエンスウェア」だ。

今回は、この「コンビニエンスウェア」の人気の理由から、現在のコンビニ業界に求められている「売り場作り」について解説したい。

ファミマのコンビニエンスウェア、なぜ売れた?

ファミマのコンビニエンスウェアは2021年から全国展開が始まった。もっともインパクトがあったのが、ファミマの看板をあしらったデザインの靴下。2024年10月の段階で2200万足売れているというから、その人気のほどがうかがえる。

また、靴下やアンダーウェア、ハンカチだけでなく、近年ではスウェットパーカーやスウェットトレーナーなど、一般アパレル顔負けの製品ラインも用意している。

ファミマはこのコンビニエンスウェアを拡充する予定だ。2024年には約2000店舗のイートインスペースを売り場に変えることを発表し、その分、ウェアの取り扱いを増やす予定とのことだ。

では、ここまでファミマのコンビニエンスウェアが受け入れられた理由はなんだろうか。

これについてはすでに多くの分析が出ているが、それらを踏襲しつつ、私なりの考えも踏まえると、以下の2つが大きいと思う。

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