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ファミマ、いつの間にか「ファン急拡大」の背景 アパレルが話題も、食品にも消費者目線が通底

東洋経済オンライン / 2025年1月22日 8時40分

このような「面」としての陳列方法により、ファミマは、特に他社との差別化をしにくいコンビニの中で「独自の売り場イメージ」を付けることに成功しているのではないだろうか。

「モノ」もさることながら、売り場としての魅力に、その躍進の理由の一つがあると思う。

ちなみに、澤田氏はインタビューの中で、惣菜のプライベートブランド「ファミマル」(かつての「お母さん食堂」)についても、売り場全体としての見え方を意識して、パッケージを決めたと述べている。

それによって、惣菜関連の売り上げは約2割増加したという。

ここでも「売り場としての魅力」がファミマの一つの特徴を作っているということだが、実際、ずらっと並んだファミマルを眺めていると、こちらも楽しい気持ちになってくるから不思議だ。

消費者目線で見え方を意識する、ファミマの好調の一因はそこにあると、筆者は考える。

「ファミマ」のカラーを決めつつあるコンビニエンスウェア

しばしば指摘されることだが、国内のコンビニの数は飽和状態であり、現在のコンビニがシェアを勝ち取るには新規顧客の開拓だけでなく、より各顧客のコミットメントを高めていく必要がある。

その際には、それぞれのコンビニに「カラー」が求められる。

「ただ、なんとなく行く」ではなく、「ここがいい」という動機・目的を持って行く場所にコンビニが変貌しなくてはならないわけだ。

そう考えたとき、ファミマの衣料品は、既存のアパレルとコンビニエンスウェアのいいとこ取りをすることで「目的買い」を誘発し、スタイリッシュな売り場で顧客を楽しませるという点で、まさに「ここがいい」場所へとファミマを変えている。

こうした意味で、衣料品販売がファミマにとって果たしている役割は、かなり大きいものがあるのだ。

【もっと読む】ローソン「最近めちゃ行く人」が増えた納得の理由 消費者に寄り添った、実用的なコンビニに進化 では、ローソンの好調さの要因について、チェーンストア研究家の谷頭和希氏が詳細に解説している。

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谷頭 和希:都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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