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やってみたい農業、専業で稼ぐために必要なこと YouTubeからは参考になる情報は得られない

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 13時0分

3つ目は「思想的」な情報が多くないか?ということ。政治的であったり、有機農業や自然栽培を過度に妄信していないか。最近は、食料危機が起きるというような、不安をあおる情報を配信する農家のチャンネルも多く見られるようになりました。これらは、農業よりも自分の思想を広めることを目的にしているので、実用的な情報は皆無です。

あなたは、プロ農家になりたいのでしょうか? それとも家庭菜園がしたいのですか? プロ農家になりたければ、プロ農家から学ぶようにしてください。

そもそも、プロ農家はYouTubeなどで情報発信をする理由がありません。YouTubeで発信し続けることは大変です。その時間があれば、農場管理をしたり、営業をしたほうが儲かります。

実際に農家の農場で働いてみる

では、有益な情報を教えてくれるプロ農家は、どう探せばいいのでしょうか?

プロ農家に学ぶ方法は、最近、利用が増えている1日農業バイトでいろいろな農家の農場で働いてみるのがいいでしょう。

すでに農業を始めている人は、YouTubeではなくて、FacebookやX(旧Twitter)で全国の農家と仲良くなってみてください。意外とみなさんSNSで交流しています。SNSで仲良くなったら、直接連絡を取って、会いにいくことをお勧めします。最初は、うまく話せなかったり、話している内容が理解できなかったりするかもしれません。でも、理解できない部分があなたの伸び代です。

新規就農して10年目のある農家は、農業をスタートして3年間はまったくうまくいかなかったそうです。何かが根本的に違うと感じて、そこから全国の農家行脚を始めました。最初は、言っていることが理解できなかったそうです。プロ農家なら誰でも知っている言葉を知らずに農業をしていたことにも気づいたとのこと。そこから、言葉の意味を調べ、科学的な知識、生物学的な知識も身につけて、今ではトップクラスの農家になっています。

大事なことは、見聞きしたこと、学んだことを実践してみること。聞いたことを鵜呑みにするのではなく、「なぜそうなるのか?」を考えて実際にやってみる。儲かっている農家は、「あー、それやってみたけどね〜」とよく口にします。つまり、それだけいろいろなことを試して、その結果を検証しているのです。

誰でも最初からうまくいくことはありません。それでも情報を得る相手、学ぶ相手を間違えているといつまで経っても収入が上がることはありません。

「植物が育つロジック」の理解は必須

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