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やってみたい農業、専業で稼ぐために必要なこと YouTubeからは参考になる情報は得られない

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 13時0分

「農業」に興味があるならまずやるべきことをご紹介します(写真:kotoru/PIXTA)

JA共済連の調査では農業未経験のZ世代(15〜27歳)の4人に1人が「農業をやってみたい」と回答するなど、職業としての「農業」が注目されています。しかし、“稼げる農家”になるためには、高いハードルが立ちはだかります。本稿では『金持ち農家、貧乏農家』の一部を再編集のうえ、「農業」に興味があるならまずやるべきことをご紹介します。

YouTubeからは参考になる情報は得られない

「YouTubeで○○農法というのを見たのですが、どう思いますか?」

儲かっていない農家や新規就農者と話をするとよく出てくる質問です。SNSで情報収集をすることは、悪くはありませんが、その情報の良し悪しを見極めることが必要です。

では、とくにどこを見て情報の質を判断すればいいのでしょうか。判断基準は、その情報が誰に向けて発信されているかをチェックすることです。私の感覚では、SNS、とくにYouTubeで発信されている農業系の情報は、家庭菜園向けがほとんどだと見ています。90%は家庭菜園を楽しむ方向けの情報であり、それらは農業で生計を立てているプロ農家向けの情報ではありません。

その理由として、次のような点が挙げられます。

・家庭菜園向けに発信したほうが再生数が伸びやすい

・YouTubeでの配信を目的に農業をやっている人が多い

・そもそも、金持ち農家はYouTubeをやる理由がない(農業と動画配信の両立は大変)

プロが見れば、「この農家は儲かっていない」ということは瞬時にわかります。たとえば、動画の背景に映る畑を見ても、雑草が伸び放題で管理が行き届いていなかったり、栽培管理もけっして上手ではない様子が見て取れます。

家庭菜園を楽しむ方限定に発信していることを明言している動画からは、プロ農家にとって参考になる情報は得られないと考えるべきでしょう。

プロ農家向けの情報を見分ける3つのコツ

農業初心者や就農前の方だと、こういった判断が難しいかもしれません。それでも簡単にプロ農家向けか、家庭菜園向けかを判断する方法が3つあります。

1つ目は、「配信者が『家庭菜園』という言葉を使っていないか」ということ。「家庭菜園では」「家庭菜園の場合には」といった言葉が出てくる場合は、「家庭菜園」をする人を前提にした内容ということです。

2つ目は、視聴者の属性がプロ農家ではなくて、趣味で家庭菜園を楽しむ人が多いかどうか。これは、コメント欄を見ればわかります。家庭菜園を楽しみたい方が多く訪れることは、家庭菜園向けのチャンネルになっていることの表れです。

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