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10億回再生「エガちゃんねる」D語る"下品の流儀" 「コアなファン」にだけ刺さっても続かない

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 14時0分

僕の好きなサッカーを例に出すと、「日本代表が目指す戦術は、ボールをつなぐ"ポゼッションサッカー"がいいのか、まずは守りを重視する"カウンターサッカー"がいいのか」論争に似ています。

「勝つためにはカウンターサッカーを磨くべき」と意見する人がいる一方で、それをすると「つまらないサッカーをしやがって」と批判する人もいて、逆にポゼッションサッカーをすれば、「それじゃ勝てない」という人もいて……議論が尽きない。

この件で、元日本代表の本田圭佑さんは「どっちがいいかなんて答えが出ない話。結局、評価されるのは結果を残した者だけ」と語っていて、なるほどな、と膝を打ったことがあります。

本田さんの話を「エガちゃんねる」に当てはめれば、下品なことばかりやっていても「汚い」「時代に合っていない」と言われるし、攻めたことをしなければ「刺激が足りない」「こんなのエガちゃんじゃない」と言われてしまう。

これはない物ねだりで、どちらがいいかの議論をしたところで終わることがない。まずは結果を残さないと何をやっても評価されない、という厳しい現実があります。

だからこそ、まずはわかりやすい結果=再生回数を意識しよう、というスタンスになりました。「再生回数が多い=多くの人が観たいもの」というところは間違いありません。

再生回数の低下が招く「負のループ」

そもそも再生回数が下がると、広告収益が下がり、案件も少なくなる。それにより動画にかけられる予算も減り、動画のクオリティも下がっていき、さらに再生回数が下がる……という負のループに陥っていく。そういった面でも結果を出し続けなくてはならない。

そんなスタンスになってからは、コメント欄や僕のSNS宛に「ぬるい!」といった感想をもらっても、最近はさほど気にならなくなりました。

まずは結果を見てください、と。それだけ観たい人がいるんです。そして結果が出なければ、このチャンネルは終わってしまうわけですから。

体を張れば「エガちゃんがかわいそう」と刺され、罰ゲーム的な"見せ場"がテレビ業界でなくなってしまった今、江頭さんが江頭さんらしく振る舞えるのは「エガちゃんねる」だけ。

この舞台で好き勝手できるのも、「エガフェス」のような大きなチャレンジができるのも、これまで数字という結果を残してきたから、という点は大きいはず。これからもやりたいことをやり続けるために、まずは結果を残さなければならない、と強く考えています。

藤野 義明:演出家、ディレクター

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