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からやま、無料で「いか塩辛食べ放題」誕生の背景 からあげよりも人気?な超ユニーク脇役に迫る

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 8時20分

4個入りのからやま定食で800円を切る安さから考慮すると、100~150円で「ご飯おかわり無料」のオプションもあれば、注文する人も多いのではないでしょうか。とはいえ大盛りもそれなりの量でした。

かつやに負けないフックを考えた末、塩辛を思い付いた

ここであらためて、からやまの紹介です。

かつやを展開しているアークランドサービスホールディングスが、浅草のからあげ店「からあげ縁‐YUKARI‐」とコラボして2014年に1号店をオープン。

その後、アークランドサービスホールディングス子会社のエバーアクションがからあげ縁‐YUKARI‐を運営する企業を子会社化し、現在アークランドサービスホールディングスは2つのからあげチェーンを展開しています。2024年12月末時点の両チェーン店舗数は166です。

からやまを運営するエバーアクションの山田桂也さん(SV部 部長)によると、からやまの人気メニューはダントツで「からやま定食」。ブランドが誕生してからトップを張り続けているといいます。

メニュー開発で重視しているのは「この価格で、このボリューム」(山田さん)というお値打ち感であり、物価高の昨今でも、仕込みの内製化や効率化で対応しているそうです。

ここ数年ブームとなったからあげですが、そのパイオニア的チェーンのからやまで意識しているのは「ブームに終わらせない、ブームにしないこと」。

先駆者という自負を持ってからあげにこだわっており、人気メニューはやはり「からやま定食」。からあげの量は価格に応じて3~6個から選べ、それぞれを合わせた売り上げ構成比は、全体の3割に達するそうです。

いかの塩辛を提供しているのは、からやまが生まれた当初から。その理由について、山田さんは次のように話します。

「かつやという先行ブランドがある中で、プラスアルファでからやまとして何ができるかを考えました。そこで思い付いたのが、いかの塩辛です。商品としての付加価値もありますし、他に提供しているチェーンは見当たらなかったことが、選んだ理由です」

からやまとしてユニークな取り組みを考えるうえで、いかの塩辛以外の候補があったか聞いたところ、意外にも「決め打ち」だったそう。

からやまが目指す「値打ち感」を考えるうえでは、有料での提供もまったく考えていなかったとか。

からあげを食べず、塩辛だけ食べて帰る人も

いかの塩辛は、関係業者から仕入れて提供しています。検討に当たって各業者からさまざまな商品を持ち寄ってもらい、試食したのは20~30種類。最終的には、しょっぱすぎたり風味が強すぎたりしない、クセのないものを選びました。

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