1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

からやま、無料で「いか塩辛食べ放題」誕生の背景 からあげよりも人気?な超ユニーク脇役に迫る

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 8時20分

こうして生まれた、いかの塩辛。「無料だからいいや、と考えるのではなく、無料であってもいいもの、いい状態を提供したい」という考えから、壺には詰め込みすぎず、少量を入れてつねに新鮮な状態で食べられるように工夫しているそうです。

こうした工夫もあってか、1号店では学生客などがご飯とみそ汁を単品で頼み、からあげではなくいかの塩辛だけを食べて帰るケースも結構あったとか。

「ある店舗がオープンしたときに、一部のメディアで『いかの塩辛がおいしいからあげ店がオープン』といった形で紹介いただきました。その店舗では、いかの塩辛が通常の倍ほど消費され、近くの配送センターまで取りに行くほどの大人気でしたね」(山田さん)

からやま=いかの塩辛というイメージも広がり、現在は1店舗当たり1日に4キロが消費されています。割干大根は3キロだそうなので、どれだけいかの塩辛が人気かがわかります。

中には「塩辛を持ち帰りたい」というお客さんもいたようで、2022年11月には店舗で「からやまのいかの塩辛」を発売。月に2万パックほどを販売しているといい、「取り扱っていただける小売店さんが増えれば、まだまだ売り上げは伸びるはず」と山田さんは期待を寄せます。

からやまの利用者で、ご飯の大盛りを注文しているのは全体の4割ほど。半数近くが注文していると考えると「ガッツリ食べたい」という人から、からやまがいかに人気かわかります。

物価高が続く中で無料を維持するいかの塩辛は、からあげに隠れたそうした需要をすくいとる、まさにいぶし銀のメニューです。

【もっと読む】プロント「タコさんウインナー」に"討伐隊"出る訳 総勢10キロ超!1600匹ものタコさんを狩る人も では、プロントの隠れ人気メニュー「タコさんウインナー」について、外食業界に詳しいフリーライター・編集者の鬼頭勇大氏が詳細に解説している。

鬼頭 勇大:フリーライター・編集者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください