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SNS時代の異業種交流「つながる相手」の見極め方 受け身の姿勢では「役立つ人脈」は作れない

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 18時0分

つながるのは「自分にとって価値のある人」だけでいいという(写真:jessie/PIXTA)

SNSやメールを介してのつながり自体は悪いことではないが、多くの人と意味なく「つながっている」のは無駄な行動である。そう指摘するのは、医師でありながら、これまで自己啓発の本を80冊以上書いてきた、いのうえ歯科医院理事長の井上裕之氏。

「そもそも社交の場は『出会った後』のほうがはるかに大事」だとも語る井上氏が説く「つながるべき相手」の見極め方を、同氏の著書『結果を出し続ける人が行動する前に考えていること: 無理が勝手に無理でなくなる仕組みの作り方』から、一部を抜粋・編集して解説します。

協力者を見つける最短ルートは、交渉より自分磨き

人は情熱的でキラキラ輝いている人に惹きつけられます。周囲の協力を得たいとき、「どうか、協力をお願いします! できることは何でもします」という姿勢も大切です。

しかし、それ以上に重要なのは、「自分が輝いている」ことです。なぜなら、一生懸命に誰かに協力を依頼するより、自分を磨くことに一生懸命になったほうが、周囲はより協力的になるから。人は情熱を共有したいと考える傾向がありますが、あなたが情熱的に輝いているほど、相手はその情熱に魅了され、惹きつけられるのです。

「はじめて本を出すけれど、何をどうしたらいいかわからない」とある方から相談を受けたことがあります。そこで私は次のように答えました。

「本作りに関しては、あなたは初心者なのだから、内容はプロに任せて、まずは、自分自身を輝かせる努力をすることが大事です。あなたが輝いていれば、出版社や編集者がその『輝く秘訣』を探り出し、『この人だったら、こういう方向性の本がいい』と提案してくれるでしょう」

他の仕事でも同様です。まずは自分を輝かせることが大切。周囲の人を立てるよりも、自分に時間とお金をかけて、自分を磨き、輝かせるのです。

自分を押し殺して、子どものため、会社のため、人のためだけの行動をしていると、自分がくすんでいきます。くすんでいると周囲は注目してくれません。くすんでいる人の周りには人は集まってきません。

くすんでいる鏡とピカピカでキラキラの鏡があったら、どちらを使いますか? 選ばれるのはキラキラした鏡のほうです。キラキラした明るい人が選ばれ結果を出せます。だから、「自分磨き」が大切なのです。

キラキラ輝いていると、相手は「この人と仕事がしたい」と思います。成果を出していれば、仕事の依頼も増えていくでしょう。また、周りが協力的になって、さまざまな機会を与えてくれて、思いがけないほど、物事がスムーズに進むことがあるのです。

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