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名車「R32型スカイラインGT-R」をEV化した真意 日産が旧車のカスタマイズを披露した理由とは

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 12時0分

その後、ファンから熱い要望こそあったものの、スカイラインのGT-R版はしばらく実現されないまま月日が過ぎる。そして、2代目から16年のときを経て1989年8月にようやく復活。それが今回BEV化されたR32型スカイラインGT-Rだ。

名機RB26DETTエンジンを搭載した伝説的なクルマ

主な特徴は、専用設計の2.6L・直列6気筒DOHCツインターボエンジン「RB26DETT型」を搭載したことだ。当時、国産車最強といわれた最高出力280馬力もの大パワーと、電子制御で前後輪に自在な駆動力を配分する独自システム「アテーサE-TS」の採用により、高い走行性能を実現。当時の国産車としては驚異的なポテンシャルを持ち、若い世代を中心に多くのスポーツカー好きを虜にした。

また、レースでも数々の記録を樹立。当時の国内トップカテゴリー「全日本ツーリングカー選手権(JTC)」では、1990~1993年の4シーズンで29戦全勝という偉業も達成する。さらに「ベルギー・スパ24時間」といった海外レースでも高い評価を得たことで、その名を世界的に轟かせる。セダン派生型のスポーツカーとしては世界トップクラスという評価の獲得に至る。

ちなみに、スカイラインGT-Rの愛好家などは、このR32型から1995年に登場したR33型(4代目)、1999年登場のR34型(5代目)までを「第2世代GT-R」と呼ぶ。S20型エンジンを搭載した初代や2代目の「第1世代GT-R」と区別するためだ。また、2007年に登場したR35型(6代目)以降は、モデル名からスカイラインを外し「GT-R」のみとしているため、同じくそれ以前の「スカイラインGT-R」とは区別されている。

日産が展示したR32EV、電動化の主な概要

1980年代後半から1990年代半ばまでの国産スポーツカー・シーンを牽引したR32型スカイラインGT-R。そのBEV版となった今回の展示車両の主要スペックは以下のとおりだ。

【R32EV 主要諸元】
・全長×全幅×全高:4545mm×1755mm×1340mm
・車両重量:1797kg
・モーター最高出力:160kW(217.5PS)×2基
・モーター最高トルク:340N・m(34.67kgf-m)×2基
・乗車定員:2名
・駆動方式:ツインモーター4WD
・駆動バッテリー:リチウムイオン電池(リーフNISMO RC02)
・燃料:電気
・タイヤサイズ:245/40R18

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