婚活中男女が一度は直面する「スキンシップ」の壁 乗り越えないと先はないが、タイミングも重要
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 10時0分
結婚相談所のカップルに起こりがちな問題の1つに、“相手との触れ合い”がある。
触れ合うタイミングをいつにするか、相談所ではどこまでの触れ合いが可能なのか。なかには手もつながないままプロポーズをして、成婚を決めるカップルもいるのだが、これが後々大きな問題を引き起こすこともある。
仲人として婚活現場に関わる筆者が婚活者に焦点を当てて、苦労や成婚体験をリアルな声とともにお届けする連載。今回は、“触れ合うことの大切さ”について、考えていこう。
3回目で「キスしていいですか?」
お見合い後に仮交際に入り、2回目のデートを終えたさえ(38歳、仮名)が、「ちょっと相談があります」と連絡を入れてきた。現在、仮交際をしているのは、自営業のよしゆき(47歳、仮名)だった。
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「食事を終えて、駅まで一緒に歩いていこうとしたときに、『手をつないでもいいですか?』って聞かれたんです。お見合いを入れて会うのは3回目。正直びっくりしたし、抵抗があったんですが、申し出を断ったら恥をかかせてしまうと思ったので、『いいですよ』と答えたんです」
そして、手をつないで一緒に駅まで向かったが、気持ちがザワザワとして、心地よくなかった。“早く駅につかないかな”と心の中で思っていた。駅に着くと別れ際によしゆきが言った。
「キスしていいですか?」
さすがに、それに応じることはできなかった。
「人がたくさんいて、恥ずかしいから」
つないでいた手を振りほどいた。やや気まずい空気が流れたが、気を取り直したよしゆきは、「今日はありがとう。じゃあ、行きますか」と言い、2人で改札に向かった。
さえは、筆者に続けた。
「まだ好きな気持ちが育っていないから、手をつながれてもうれしくなかったのでしょうか? それともつながれたときに胸がザワついたのは、生理的に合わないということでしょうか?」
この場合、会っている回数が少ないので気持ちが育っていないからなのか、生理的に合わないからなのか、どちらのケースも考えられる。
さえは、「よしゆきさんは、結婚するには申し分のない条件なので、もう少しお付き合いを続けてみます」と、4回目のデートに出かけた。しかしそれを終えて、「この先、男性として好きにならない気がしました。あと、考えてみたら、仮交際のうちからキスを迫ってくるなんて、ちょっと非常識だなって思い直しました」。
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