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平気で「減塩食品」を買う人が知らない残念な真実【再配信】 健康志向の人も盲点!「3つの落とし穴」とは?

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 17時30分

手軽な減塩食品を使えば、減塩することができる…?(写真:kai/PIXTA)

食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、新聞、雑誌、テレビにも取り上げられるなど大きな反響を呼んだ『食品の裏側』を2005年に上梓した安部司氏。70万部を突破する大ベストセラーとなり、中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、いまもなおロングセラーになっている。
その安部氏が、『食品の裏側』を発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、このたび『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』を上梓した。15年の間に書きためた膨大なレシピノートの中から、たった5つの「魔法の調味料」さえ作れば、簡単に時短に作れるレシピを厳選した1冊だ。
発売後、たちまち7刷6万部を突破し、各メディアで取り上げられるなど、大きな話題を呼んでいる安部氏が「平気で『減塩食品』を買う人が知らない残念な真実」について語る。



【この記事は2022年2月に公開した記事の再配信です】

A美さんが食品をひっくり返してチェックする理由

都内のとあるスーパー。パート帰りの主婦、A美さんは忙しく買い物に追われています。

食品を手に取っては表示を見て、元に戻したり、かごに入れたり。

拙著『食品の裏側』で私は「安全性の高い食品を買うためには、ひっくり返して表示をよく見ること。まずは『手首の練習』から!」と冗談交じりに書きましたが、A美さんはまさにそのお手本を示してくれているようです。

A美さんがなぜ、食品選びにそんなにこだわりをもっているのかというと、「減塩食品を選ぶため」なのです。

じつはA美さんの夫はまだ40代前半なのに、健診で「高血圧予備軍」と指摘され、医師に「このままでは薬ですよ」といわれてしまったのです。それで一家を挙げて減塩生活に踏み切ったというのです。

しかし、この「減塩食品」には、「思わぬ落とし穴」が潜んでいることも少なくないのです。

一生懸命に減塩食品を選んでいるA美さんのカゴには、下記のようなものが入っています。

・減塩梅干し
・減塩しょうゆ
・減塩食塩

これらを使えば、確かに減塩食にはなるかもしれません。しかし長年、食品加工・添加物に関わってきた私からすれば、これらの「減塩食品」にはA美さんだけでなく、多くの人が気づいていない「落とし穴」があるように思えてならないのです。

「減塩梅干し」はこう作られる

まず「減塩梅干し」。本来、昔ながらの梅干しは「梅、しそ、塩」だけで作られます。その際、通常は梅の重量の​約20%の塩を使います。

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