閉店発表「心斎橋OPA」ジリ貧→衰退の本質理由 外国人にも日本人にも響かない施設になったワケ
東洋経済オンライン / 2025年2月1日 8時40分
1月10日、大阪・心斎橋にある「心斎橋OPA(オーパ)」の閉店が発表された。クローズは2026年1月12日。ちょうど1年後だ。
【画像】30年ですっかり変わった? 現在のOPA周辺の心斎橋エリアの様子
ここはいわゆるファッションビルで、館内にはアパレルのテナントを中心に、飲食店やアミューズメント施設も多く入る。
心斎橋を代表するビルだっただけに、その閉館について落胆する声も聞こえている。
しかし、大阪を代表する繁華街である心斎橋にあって、ビルまるごとが閉店するというのは、なかなかないことだ。一体その理由はなんなのだろうか。現地のレポと共に、その苦境の原因を探る。
OPA周辺は混んでいるが…
結論から言えば、心斎橋OPAは外国人観光客を意識したテナントをもっと入れるべきだった、と筆者は思う。
それを説明するために、現地の様子をお伝えしよう。
【画像10枚】30年ですっかり変わった? 現在のOPA周辺の心斎橋エリアの様子
ということで、筆者はさっそく心斎橋にやってきた。心斎橋OPAは本館と分館(「きれい館」という)に分かれていて、まずは本館へ。
御堂筋沿いに建つ本館は特徴的な外観をしており、一目でわかる。
周辺には大丸やPARCOなど、多くの商業施設が立ち並ぶ。心斎橋の大通りは、ブランドショップが多く立ち並んでいて、東京で言えば銀座といったところ(実際、銀ブラならぬ「心ブラ」という言葉もあったらしい)。
ファッション感度が高い人が集う街、というわけだ。さらにOPAから少し進むと、古着屋が立ち並ぶアメリカ村もあり、外国人観光客を中心に賑わっている。
周囲の様子からは、OPAが苦境だなんて、とても信じられない。
そんなことを思いながら、中に入ってみる。
ガラガラの心斎橋OPA
すると、びっくりした。人がいないのである。周辺に多く人がいるだけに、そのコントラストが際立つ。目立つのが、空きテナント。そこをとりあえず埋めるようにカプセルトイが敷き詰められている。
筆者は数多くの商業施設の視察を行っているが、最近の空きテナント活用のトレンドは、カプセルトイコーナーだ。それも、看板を付けた専門店でもなく、ただカプセルトイを並べました、的な空間。OPAの中にもそんな場所が多くあって、寂しさが増す。
また、空きテナントがそのままになっているところもある。例えば、6階。ここには、ABCマートがあるだけで、あとはガランとした空間。意図せぬ広場が出現している。
この記事に関連するニュース
-
心斎橋ビル(旧関西アーバン銀行本社)を取得する特定目的会社へ出資
PR TIMES / 2025年2月1日 16時40分
-
1度は泊まってみたい高級ホテル 広島県内に続々と進出! 人気観光地で需要が高まる理由とは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビ ニュース / 2025年1月31日 16時11分
-
大阪・阪神梅田本店が改装へ、25億円かけロフトなど新たに50店舗入居…大阪駅周辺の開業ラッシュに対応
読売新聞 / 2025年1月31日 8時6分
-
「いずれ強制的に出ていかされると思っとったわ」大阪万博の裏で進む“浄化作戦”。追いやられる住人たちに聞いた本音
日刊SPA! / 2025年1月27日 8時54分
-
「ニセコ駅周辺」に広がっていた“意外な光景”。日本屈指のインバウンド観光地も、実態は「かなり限られた区画だけ」だった
日刊SPA! / 2025年1月10日 8時53分
ランキング
-
1ウーバー「割高すぎる」と思う人に伝えたい"現実" 逆に心配になる?人気トップ5飲食店の価格設定
東洋経済オンライン / 2025年2月1日 8時50分
-
2“授業料の無償化”で都立高校の志望者が激減…一方、在籍者過去最高の「通信制高校」は令和のスタンダードになりえるか?
集英社オンライン / 2025年2月1日 8時0分
-
3自衛隊が新型“空の眼”を導入へ 「艦上運用型」ってオスプレイ型? まさかの“ヘリ”?
乗りものニュース / 2025年1月31日 6時12分
-
4一般車に紛れる「覆面パトカー」 どう見分ける? 「クラウン」以外にも特徴あり! 「動き方」や「ナンバー」もポイント? “最大の違い”は「不自然な真面目さ」か
くるまのニュース / 2025年2月1日 7時10分
-
5「家賃3万円」ドバイで“格安物件”を借りた40代男性が振り返る、驚きの住環境…「10人部屋で同室者は全員アフリカ人」
日刊SPA! / 2025年2月1日 8時54分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください