観光解禁で初入国「サウジアラビア」の異世界感 異教徒への扉を開けた「FIFA2034」開催の地へ
東洋経済オンライン / 2025年2月2日 12時0分
2024年の暮れ、まだまだ先のことだが2034年のFIFAワールドカップが、中東の大国サウジアラビアで開かれることが決まった。
【写真】伝統と現代が混在する中東の大国「サウジアラビア」を訪れた
2026年、2030年と、このあと2回続けて複数の国での開催となっているが、再び一国単独で開くという発表は、かの国の施設の良さや充実度を示しているように思える。
サウジアラビアといえば、(EVが広がってきたとはいえ)クルマを走らせるのに不可欠なガソリンの元となる原油を採掘する資源国だ。日本が最も多くの原油輸入を頼っている国であり、2023年の原油輸入のおよそ4割がサウジアラビア産である。
しかし、この石油大国は近年、世界的な脱石油化の流れや将来の石油資源枯渇に備えて、さまざまな新規産業へと転換を図っている。そのうちのひとつが、「観光」だ。サウジアラビアは今、「観光立国」へと舵を切っているのである。
観光ビザ発給は2019年から
サウジアラビアは、これまで長い間、対外的に観光での入国を禁じてきたが、2019年になって観光ビザの発給を始めた。
ところが、すぐに新型コロナウイルスの世界的な流行に突入し、真の解禁となったのはコロナ禍が収まった2023年頃からで、まだまだ「観光元年」ともいってよい初々しさが残る状態である。
一方で、全世界で20億人を超えるイスラム教徒が一生に一度行わなければならない、大巡礼の聖地メッカ(現地語ではマッカ)は、いうまでもなくサウジアラビアに所在する。
イスラム信者は一千年の長きにわたって、連綿とメッカへの巡礼を重ねてきた。このように異教徒には厳しかったが、アッラーを信じる人たちには門戸を開き続けてきた歴史があり、「おもてなし」の精神も深く根付いているという。
私たち異教徒も、おもてなしを受けることができるのか。この年末年始、初めてこの国に足を踏み入れることになった。
サウジアラビアへのアクセスは、それほど悪くない。直行便こそないが、中東のハブ空港で日本からのフライトが多いカタール・ドーハやアラブ首長国連邦・ドバイなどから、1時間半ほどで首都リヤドに到着する。
筆者は、ドーハ・ハマド国際空港経由で、暮れも押し迫った昨年12月末、砂漠の真ん中に突如、近代都市が現れたようなリヤド国際空港に到着した。
夏は40度を超える酷暑地帯だが、冬は気温20度ほどと快適で、冬は汗をかくこともなく街を歩ける。空港から町の中心部までは、片側5~6車線もあるハイウェイが続いていた。
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