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観光解禁で初入国「サウジアラビア」の異世界感 異教徒への扉を開けた「FIFA2034」開催の地へ

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 12時0分

リヤドは、人口およそ750万人。カイロやテヘランと並ぶ、中東のビッグシティだ。砂漠のオアシスに建設された街で、中心部はおおむね碁盤目状に道路が整備されている。

女性の運転免許解禁は2018年

主要な道路の幅は驚くほど広く、しかも交差点は立体交差やジャンクション風になっているところが多いため、信号があまり見当たらない。ところどころに、かなり高い高層ビルがそびえ、一方で中東らしい白壁を基調とした伝統的な家並みも残る。

走るクルマで目立つのは、韓国車。それに中国ブランドのクルマも交じる。トヨタなどの日本メーカー車もそこそこ見るが、目立つのはピックアップトラックのような商用車だ。荷台の後ろに、TOYOTA、NISSANといったロゴが大きく書かれているので、目につくのである。

サウジアラビアのクルマ事情で特筆しておかなければならないのは、女性が運転免許を取れるようになったのが2018年と、まだ最近であることだ。

サウジアラビアは完全なクルマ社会で、自動車の普及率がきわめて高い。では、女性はこれまでどうしていたのか。一般家庭でも女性が外出しやすいよう、運転手を雇う家庭が少なくないとのことである。免許の解禁は、女性の社会進出の機運に押されたこともあろう。

リヤドで市内の観光施設をいくつか見たあと、内陸部のハイルという町に国内線で移動。翌日、本格的な高速道路で、ジュッバという世界遺産の岩絵のある街へとバスで向かった。

この道路は、高速道路65号線。道路標識には、ヨルダンまでの距離が表示されているように、国境を越えてヨルダンの首都アンマンに続く幹線道路である。

車線はおおむね片側2車線だが、3車線のところもあった。制限速度は時速120km。ところどころにガソリンスタンドを併設した休憩施設があるが、規模は小さいので、日本のパーキングエリアのイメージだろう。

ちなみにガソリンの価格は、国が公定価格として決めており、全国一律で週に一度見直されるそうだ。

ガソリンは2種類あり、このとき「95」(オクタン価を表している)と表示されているいわゆるハイオクが、1リットルあたり2.33サウジアラビア・リヤル(SAR)、日本円でおよそ98円、レギュラーに相当する「91」が2.18SARで、およそ92円だった。

日本の半額程度だが、産油国としては思ったほど安くはない。地元のガイドによれば、かつては「水より安い」と言われていたそうだが、今ではそれなりの金額になっている。

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