1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「低パフォーマンス社員」解雇が日本で難しい現実 米IT企業がリストラも日米の人事評価に違い

東洋経済オンライン / 2025年2月4日 7時0分

だから部門長は「日ごろの成果だけで評価したくない。当社に不可欠な人材だ」と絶大な信頼を寄せている。

短期的な成果、貢献が見られないことを「低パフォーマンス」というレッテルで切り捨てていいのか。難しい判断だが、一面的な評価は組織の活力を奪うことにもなりかねないと私は思う。

単純なモノサシで測れるものではない

「50代以上の従業員を対象に、希望退職を促す」

このような発想も、「エイジハラスメント」と受け止められる時代になった。中年男性を侮辱する表現(たとえば「働かないおじさん」といった表現)も、使うべきでないという風潮になってきている。

当然「低パフォーマンス社員」という表現も同じだ。成果や年齢といった、分かりやすいパラメーター、基準で人材を線引きすべきではない。そんな単純なモノサシで測れるものではないのだ、人材というものは。

日本企業は日本企業なりの、バランスの取れた評価制度をこれまでに築いてきた。人員削減するにしても、正しい評価制度を運用し、そのうえで決断すべきである(そもそも評価制度が正しく運用されていれば、人員削減しなければならない事態にはならないと思うのだが)。

横山 信弘:経営コラムニスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください