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まるで外国の学校?「ロッテの工場見学」の裏側 ロッテ「おかしの学校」で見る製造の工夫

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 13時0分

ロッテの「おかしの学校」(写真:筆者撮影)

ここはハリー・ポッターの学校?

【写真を見る】まるでハリー・ポッターの学校?ロッテの工場見学施設「おかしの学校」

一瞬そんなことが頭をよぎるが、実はここは埼玉県にある、ロッテの工場見学施設「おかしの学校」だ。

【写真を見る】まるでハリー・ポッターの学校?ロッテの工場見学施設「おかしの学校」

埼玉県浦和市にあるロッテの工場では、「ガーナ」や「パイの実」のほか、「クーリッシュ」や「雪見だいふく」などのアイスも製造している。日本有数の生産規模を誇り、チョコレートの生産量だけで1日約200トンにも達する。

「おかしの学校」では、実際に工場の内部を見ることができる。

無料なのに大量のお土産が貰える

予約枠は1回につき50人と多いにもかかわらず、つねに満杯。ネット上では3月上旬まですでに埋まっている。

工場見学は無料だが、パイの実や、コアラのマーチなどぎっしりと詰まったお土産がもらえるのも、驚きのポイントだ。

ロッテの浦和工場では、2007年から工場見学をスタートし、見学内容をその時々で見直しながら、2022年5月には「おかしの学校」としてリニューアルオープンした。

取材日には親子連れが多く参加。参加者たちは「やっと予約が取れたので、都内から来ました」「最近引っ越してきたのですが、ずっと気になっていました」と話してくれた。

見学ツアー開始時刻までの待ち時間には、写真撮影や展示物を楽しむことができる。

トリックアートやユニークな椅子など、大人でも思わずはしゃぎたくなる仕掛けがいっぱいだ。

製造工程の見学は、その日によって、「パイの実見学コース」または「ガーナチョコレート見学コース」のいずれかに参加できる。筆者は、両方のコースに参加したことがある。

パイの実が流れる光景は圧巻

「パイの実」コースでは、パイをこんがり焼き上げる工程から、箱詰めされるまでを、流れに沿って見学していく。目の前で大量のパイの実がコンベア上を流れていく光景は圧巻だ。

まるで、ジェットコースターに乗っているかのように動くパイの実たちは、とてもかわいらしい。

一般的にガラス越しの工場見学では、製造工程の一部が見えづらいことがある。しかし、「おかしの学校」では、機械の内部映像とイラストを融合させたユニークなデジタルコンテンツを採用するという工夫を凝らしている。とてもわかりやすいと、工場見学の参加者たちからも好評だ。

六角形がトレードマークのパイの実だが、この形には秘密がある。生地を型抜きする際、円形では無駄な部分が生じてしまうが、六角形であれば辺同士が重なり合うため、無駄なく生地を使用することができる。

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