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「子どもがやる気を失う」危険すぎる"3つの行動" 親の声かけの仕方は大きく「2タイプ」に分かれる

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 19時0分

この実験結果を踏まえて、日ごろの自分の子どもに対してのコミュニケーションが、強制型なのか共感型なのか、改めて考えてみましょう。

自分は共感型として接していると思いたくなるのですが、日常のやりとりは、つい強制型に陥りがちです。

たとえば、我が家の保育園に行くまでの準備。

うちの子は本当にのんびり屋で、起きて、トイレに行き、ご飯を食べ、歯を磨き、着替えて靴下を履いて靴を履き、家を出る、という朝のルーティンを、毎日毎日ちんたらちんたらやるのです。

私は出張も多く、時間が不規則なので、我が家で息子を起こすのはもっぱら妻の役割になっていました。普段冷静で、優しく対応する妻も、毎朝やられると、たまったものではないようで、最初のうちは「時間だよ、起きな~」「朝ですよ~」とマイルドに始まるのですが、時間も迫ってくると、だんだんと語気が荒くなり、

「起きなさい! 遅刻するよ!」
「早くご飯食べて!」
「歯磨きして、間に合わないよ!」
「着替え!! 違う!! 前後ろ逆!!」
「靴下!!」
「はい、靴履いて。あと5秒!! 5、4、3、2、1、時間切れ!!」
「遅れてもいいの? 知らないよ?」
「いいかげん自分でやって」

……これを、毎朝やっているのです。これらは共感型でしょうか? それとも強制型でしょうか?

言うまでもありません。「指示」「命令」「禁止」の強制型です。

ちなみに共感型の親は、「靴下履いたほうがいいと思わない?」と考える余地を持たせるのだとか。そうすべきなのはわかっていても、日々の生活のなかでついつい強制型になってしまうのです。

■子どもの非認知能力を育てていますか?

共感型のアプローチが、なぜ子どもの学力に影響するのか。それには深いワケがあるそうです。

また別の実験ですが、マシュマロテストというのを聞いたことはありませんか? 非常に有名なテストで、次のようなものです。

マシュマロが好きな子供の目の前にマシュマロを1つ置き、「このマシュマロを食べずに我慢できたら、あとでマシュマロを2つあげるから我慢できる?」と質問します。「我慢できる」と約束した子どもが本当に我慢できるか、我慢できずに目の前のマシュマロを食べてしまうかで、その後の発達に影響があるか調べたテストです。

なお、マシュマロを食べずに我慢ができるかどうかといった能力を、非認知能力といいます。国語とか算数とか学力で測れるものを認知能力、それ以外の、意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、学力では測定できない個人の特性による能力のことを非認知能力というのです。

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