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外でも快適に「花粉症に悩む人」の正しい治療戦略 重症化予防だけじゃなく、今は「根治」も可能に

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 13時30分

特に鼻づまりや鼻血が頻繁な場合は、「副鼻腔炎(鼻の奥にある空洞に炎症が及ぶ病気)や鼻中隔弯曲症(鼻の内部を左右に分けている骨や軟骨がまっすぐでない病気)など、花粉症以外の病気が隠れている可能性がある」(岡野さん)。

鼻の症状についての受診先は耳鼻咽喉科かアレルギー科で、花粉症に詳しい医師が望ましい。

「症状をよく聞いて、鼻鏡を使って鼻の中をしっかり観察してくれる医師なら信頼できる」(岡野さん)。粘膜の色や腫れ具合、鼻汁のたまり具合などによって、アレルギーかどうかや、ほかの原因の有無を見るのだという。

耳鼻咽喉科の専門医、アレルギー科の専門医はそれぞれの学会のサイトで探せる。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(ウェブサイトはこちら)


日本アレルギー学会(ウェブサイトはこちら)

次のシーズンを見据えて臨もう

花粉症は労働生産性にも影響する。岡野さんらの研究によると、標準的な対症療法を行っている人でも、花粉の飛散がピークの時には普段と比べて仕事の能率が約4割減、勉強の能率が約6割減となった。

出勤しているにもかかわらず、何らかの健康問題が原因で仕事の能率が低下する「プレゼンティーズム」の状態だ。「その中には、薬の副作用の眠気による能率低下も含まれる」(岡野さん)。

仕事や生活にも支障を及ぼす花粉症。今シーズンはまずマスクやメガネの着用などで、花粉の回避を試みるとともに、対症療法薬(状況に応じて抗体薬)で乗り切る。そして、スギ花粉の飛散が落ち着いたら、舌下免疫療法を始めるといいだろう。

舌下免疫療法は年単位で続けることから、通院しやすいところ、信頼できる医師を見つけるつもりで、今季の治療に臨んではどうだろうか。

佐賀 健:メディカルライター

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