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「横浜駅に頼らない路線」神奈川県ご当地鉄道事情 代表格は「ロマンスカー」でおなじみの大手私鉄

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 6時30分

小田急小田原線の看板は特急「ロマンスカー」。小田原・箱根方面への観光はもとより、沿線の通勤にも欠かせない(撮影:鼠入昌史)

神奈川県は、意外に広いというべきか。どうしても、外から見ると横浜という大都市を中心に捉えてしまう。

【写真を見る】日本最多の事業者が乗り入れる横浜駅だが、今回取り上げるのは神奈川県内を走る鉄道のうち「横浜駅を通らない路線」。あなたが思い浮かべるのはどの路線?

おかげで、神奈川県出身というだけで横浜市内には縁もゆかりもなくたって、なんとなく理解が早そうだから「横浜出身です」などと言ってしまう人もいるとかいないとか。

横浜を通らない鉄道路線

もちろん神奈川県は横浜だけではない。というより、横浜はごく一部に過ぎず、当たり前だが横浜以外のほうが圧倒的に広いのだ。

それなのに、あらゆる鉄道が横浜駅を中心に展開しているあたり、横浜駅の途方もない存在感がかえって際だって見えてくる。

横浜を通らない鉄道もまた、充実している。約920万人、47都道府県では約1400万人の東京都に次ぐ第2位の人口を抱える県の面目躍如といったところだろうか。

【写真】日本最多の事業者が乗り入れる横浜駅だが、神奈川県内を走る鉄道のうち「横浜駅を通らない路線」もなかなかの実力派ぞろい。思い浮かべるのはどの路線?

横浜を通らない神奈川県の鉄道ネットワーク。その1つの拠点になっているのが、県内第2の都市のターミナル・川崎駅だ。多摩川沿いを走って立川までを結ぶJR南武線が乗り入れる。

南武線は稲田堤―矢野口間が神奈川・東京の都県境。中原区や高津区、多摩区など、東西に長い川崎市を通っている。中原区には武蔵小杉、高津区には武蔵溝ノ口、多摩区には登戸という、中心的なターミナルを抱えているのも特徴だ。

メジャーな路線を結ぶ

武蔵小杉駅でJR横須賀線・湘南新宿ラインと東急東横線・目黒線と乗り換えられる。武蔵溝ノ口駅で接続する東急田園都市線は、東横線と同じく東京・渋谷をターミナルとしつつ、行く先はまったく違う。

東急田園都市線は溝の口駅からは多摩田園都市と呼ばれる横浜市北部のニュータウンを駆け抜ける。長津田駅ではJR横浜線と接続しつつ、こどもの国線を分岐。もともとは田奈弾薬庫に向けた輸送線だったが、こどもの国へのアクセス路線として開業。いまでは沿線の通勤通学路線の顔も持っている3.4kmの小路線だ。

東急田園都市線は、中央林間駅で終点を迎える。ここで接続するのは小田急江ノ島線。文字通り、江の島を目指す小田急の路線だ。

小田急は、東京と神奈川を結ぶ大手私鉄。ロマンスカーや小田原・箱根など、いくつも特筆すべきところはあるが、ここで注目したいのは、東京と神奈川を結びながらも横浜駅など見向きもしていないことではないかと思う。

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