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「LINEにすぐ返信しない」Z世代と付き合うコツ 面接で「尊敬する人は親」と答える若者の心理

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 10時30分

不安定な時代を生きてきたZ世代は、社会情勢の変化の影響を受け、不穏な時代の落とし子として身を守るすべを身につけて成長してきました(写真:miyuki ogura/PIXTA)

こんにちは。「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

2月に入り、早いところでは企業の内定者研修が始まります。Z世代と呼ばれる彼らと信頼関係を築き、特性を伸ばしていくためにはどうすればよいのかと試行錯誤している現場も少なくないと思います。今回は、受け入れ側の心がけと姿勢を確立するために、Z世代の特徴を『できる上司のZ世代をモンスターにしない言葉』から、一部抜粋、再編集してお伝えします。

Z世代はスマホやタブレット操作が中心

ミレニアル世代の頃に一気に普及したデジタルツールは、Z世代ではもう当たり前の社会基盤になっています。そんな彼らは生まれた頃から、携帯どころかスマートフォンを手にして、動画を子守歌のようにして大きくなります。

呼吸するように情報社会の恩恵を手にして、情報は人からでなく、テレビや新聞、雑誌などの旧来のメディアでもなく、インターネット上から得ているのも特徴です。

社会に出てからパソコンを手にした上司世代は、ワードやエクセルや、パワーポイントなどのソフトが身近ですが、Z世代はスマホやタブレット操作が中心で、むしろパソコンは不得手だったりします。

しかし、なんといっても彼らがよりどころにし、常に欠かさないのが情報の「検索」です。

食事にしろ、買い物にしろ、ネット検索から得た基本情報を把握してからでないと動くことができません。飲食店に行くときも、場所だけではなくメニューや金額、さらに人の口コミ情報までおさえてから出かけるのが定番です。

上の世代が「欲望を満たす」ために各種メディアを使い、「人と違うこと」をアピールしようとするならば、Z世代はあらかじめ不安要素をつぶし、「安心を得るためにググる(検索する)」ことを繰り返し、SNSなどで「人の共感を集める」ことに苦心しているのです。

あふれる情報の渦の中で必要な情報を得ようとすると、コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するのも無理のないことでしょう。

昨今は、映画やドラマ、音楽などエンタメ分野を中心に、サブスクリプション(一定期間の定額サービス)が当たり前になっていますが、膨大なコンテンツの中で効率よく情報を把握し、仲間内の話題についていくために倍速でコンテンツを視聴するのも必要に迫られてのものなのかもしれません。

「失敗をしたくない」Z世代

均質性の高い日本社会において、Z世代は公平さと同時に、個性を尊重することを教え込まれてきました。「多様性」はこれからの価値観として受け入れながらも、現実の社会ではこれまでの社会通念や慣習から男らしさ、女らしさなどといった決めつけが根強く残っています。彼らは空気を読むことに長けているため、小さな差別も敏感に察知してしまいます。

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