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「LINEにすぐ返信しない」Z世代と付き合うコツ 面接で「尊敬する人は親」と答える若者の心理

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 10時30分

だからこそ、「女の子だから野球をやっちゃいけない」、「男の子だから刺繍が趣味なんておかしい」といった風潮には抵抗や引っかかりを感じます。

例えば、理数系は男の子の科目という意識がまかり通っていることに対し、「女の子なのに算数ができてすごいね」などと言われると、(それはいけないことなのだ)とすり込まれてしまい、算数が得意だったはずの女の子が、だんだんできなくなっていってしまうこともあります。

また、規制や締め付けは嫌いながらも、不安定な時代を生きてきたためか、強い安定志向があるのも彼らの特徴です。

地域や経済状況によりますが、上の世代に比べると、高価なブランド品や海外旅行など、これまでなら憧れの対象だった贅沢品を望むことがありません。

それは我慢しているわけではなく、不景気とはいっても、一定の豊かさを享受してきたためなのか、あるいはバブル崩壊後の社会に慣れてしまったということなのか、浮き沈みの激しい贅沢な暮らしよりも、地に足のついた安定した暮らしが続くことをよしとします。

当然、多くの物を所有することを望まず、さらに人とシェアすることにも抵抗がなく、必要最小限の物で暮らす「ミニマリスト」という生き方を追求する人もいます。

ただし、安定を望む気持ちには、「失敗したくない」「損をしたくない」という気持ちが垣間見えます。

組織やグループの中で空気を読み合い、「悪目立ちしたくない」という思いから、基本的に人を出し抜いたり、スタンドプレーをすることもありません。

昨今、組織やグループで情報共有をする際に、メンバー間の一斉メールでなく、LINEなどの通信アプリでトーク画面を共有する場合がありますが、友達同士のグループであっても、誰かの意見に最初のコメントをアップすることを嫌がります。

それというのも、現代はSNSなどのコメントなど、ちょっとしたことで批判されたり、“炎上”することがあります。何気なく送ったコメントに人がどういう反応するのがわからない段階で、安易に口火を切ることを恐れ、別の誰かが回答したものを参考にして、無難に自分のコメントを書くことを選びます。配慮に配慮を重ね、波風を起こさず通り過ぎたいという思いが透けて見えます。

それは従来の日本的な前例主義とは少し異なり、何かのきっかけで批判を集めたり、いじめの対象になってしまうことがある昨今では、とにかく失敗したくないという保身からのものでしょう。

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