「LINEにすぐ返信しない」Z世代と付き合うコツ 面接で「尊敬する人は親」と答える若者の心理
東洋経済オンライン / 2025年2月5日 10時30分
彼らの現状を見て行くと、今はとても生きづらい世の中にも思えます。職場で上司世代が「若者らしい自由な意見や提案を言ってほしい」といくら思っても、なかなか意見が出てこなかったり、会話が成り立たなかったりするのも、彼らが何も考えていないわけではなく、Z世代なりの処世術ともいえます。
親は敵なのか、味方なのか
「親ガチャ」という言葉をご存じでしょうか。
「ガチャ」とは、小型の自動販売機(カプセルトイ)でハンドルをガチャガチャと回す音から来ていて、中から何が出てくるか、自分では選べないのが特徴です。
そこから、自分では選べないにもかかわらず、それによって今後が左右されてしまう、つまりはずれくじを引いたような状況に陥ることを指し、親から不利益を被ることを「親ガチャ」などといいます。
若い彼らは安定を望む性質もあり、親の影響を強く受けます。そのため親の考えに偏りがあったりすると、彼らもそれに引っ張られてしまいます。
かつては仕事を選ぶ際に、家業として親の職業を継ぐことも多いことでした。以前は反発して、親の跡なんて継ぎたくないというケースも多くありましたが、安定志向ゆえか、親の職業に親和性のあるものを選ぶことが多くあるようです。
実際、家業を継ぐことは、目の前にロールモデルがいるわけですし、自然と選択肢に入ってくるものですし、あえて親元を飛び出して自由に生きるより、エネルギーが少なくて済み、彼らにとって効率的に映るのかもしれません。
就職先選びとなったときも、親の影響は強く表れます。
核家族化や少子化の影響もあるのか、内定辞退の理由に、「親からダメだと言われた」という場合も多いようです。
そのため、会社説明会に親同伴をよしとする企業があったり、会社の知名度が低いと「聞いたことないからダメ」だと親から言われてしまうことがあるために、企業側もただ名前を連呼するCM戦略をとるケースも増えています。
企業側は人手不足の昨今、よい人材に入社してもらいたい。少子化が進み、こまやかに手や目をかけられて育ったZ世代は親との距離が近く、中には目立った反抗期がなかったという場合もあるほどです。
そうした背景からか、面接などで「尊敬する人は誰か」と問われたときに「親」だと答える若者が増えているようです。
ただし、本心からそう思っている場合と、就活にも傾向と対策が重視される昨今、キャリアコンサルタントなどから「尊敬する人を問われたら、親だと答えると身の丈にあった感覚を持ち、身近な人をリスペクトできるとみなされて印象がいい」とアドバイスされている場合があります。
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