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「残念な記者質問」批判殺到の訳を数学的に解明 「品」ではなく「スキル」に注目しても稚拙だった

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 11時0分

フジテレビの会見を例に挙げ、残念な人だと思われないような質問の仕方について解説する(写真:kash*/PIXTA)

「数字に弱く、論理的に考えられない」

「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」

「魅力的なプレゼンができない」

これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。

今回はフジテレビの会見を例に挙げ、残念な人だと思われないような質問の仕方について解説する。

残念すぎる質疑応答

先日、フジテレビが記者会見を行っていました。ことの発端となった問題そのものに対しては言及いたしませんが、世間において注目度の高い会見だったことは間違いありません。

私が会見を拝見して気になったのは、質疑応答における質問者のレベルがあまりに低いことです。実際、インターネット上でもそのような声が見られ、その多くは質問者の「品」に関する指摘でした。確かに感情的であったり、声を荒げたりする記者もいたようで、その点については同意する立場です。

しかし私は、「品」ではなく、「スキル」に注目したいと思っています。結論を申し上げると、「スキル」を感じさせる質問があまりに少ないと感じました。

あのような場で質問をする側の人間は、おそらく記者と呼ばれる人たちであり、取材をするプロです。いわば、質問をすることのプロであるはず。にもかかわらず、質問の仕方があまりに質の低いものであったことに驚きました。結果として、「記者」という仕事のイメージや評価が下がったといえるでしょう。これは彼らが望んでいることではないはずです。

わかりやすい例としてフジテレビの記者会見を挙げましたが、ビジネスパーソンであれば、質問という行為を日常的に行っているはずです。質問の質があまりに低いと、前述の記者たちのように、評価が下げられてしまう可能性があります。

そこで今回は、ビジネス数学・教育家の立場から、評価を下げない質問の仕方についてビジネススキルの観点で解説することにします。

「質問」しかしていない質問

「仕事って、どうすればうまくいくのか教えてください」

もし私がこのような質問をされたら、どう答えるべきか、迷ってしまいます。この質問の背景や前提、そしてこの質問から何を得たいのかがわからないからです。このような「質問」しかしていない質問では、相手から好ましい回答を得られる可能性が低いでしょう。

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