「内向きのトランプ」に今石破首相が語るべき言葉 茂木敏充氏が考える、「トランプ2.0」の日米外交
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 16時30分
政治ジャーナリストの青山和弘が政党や各界の論客をゲストに招き、日本の政治を深掘りする「青山和弘の政治の見方」。今回はゲストに外務大臣や自民党幹事長など要職を歴任した茂木敏充・衆議院議員を迎え、発足したばかりのアメリカ・トランプ政権との向き合い方などについて、じっくり聞いた。
※記事の内容は東洋経済の解説動画シリーズ「青山和弘の政治の見方」の下記の動画から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。
日米首脳会談は「失点がないように」
――2月7日にドナルド・トランプ大統領と石破茂首相の初の日米首脳会談が予定されています。私の取材では、石破首相は非常に「受け身」の姿勢が目立つというか、トランプ大統領との信頼関係をどう構築するかの戦略があまり見えてきません。
【動画を見る】初の日米首脳会談/発足後の石破政権の評価/平均給与10%アップの道のり/金融資産2800兆円を“誘導”/安倍元首相の「ゴルフ外交」秘話/トランプ2.0をどう見る?
石破首相の外交デビューはペルーで行われたAPEC、そしてブラジルで行われたG20でした。それらで、些末と言ったらよくないですが、そういうところを捉えられて結構批判を浴びたので、(今回の日米首脳会談は)失点がないようにということを考えているのではないかと思います。
――「失点がないように」という考え方は、ものすごく守りの印象ですね。
1期目と2期目のトランプ政権の違いを見てみると、1期目はトランプ氏が本当にギリギリで勝ったわけです。しかも同じ共和党内でもトランプ氏を支持しない層が一定いて、国務長官がなかなか決まらなかったりと、人事にもかなり苦労していました。
ところが2期目は一転、政府高官の指名もスムーズに進んでいいて、トランプ氏は自信を持っていると思います。人事の決定の要素は3つ。1つ目は選挙への貢献度。票獲得とお金の両面です。2つ目は、トランプ氏への忠誠心。3つ目が、実際に政策を執行する能力です。チームとしても、圧倒的に一体感があるんですね。
国民に約束した「Make America Great Again(MAGA)」を実行するための能力や対外的な交渉力は、かなり高まっているのではないかと思います。1期目に比べ、強い政権ができている感じがしますね。
日本企業も打撃を受けることに
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