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「視力の低下」4つの分類と"今すぐできる"対策法 まずは「セルフ問診チャート」で改善法を探る

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 14時30分

人の体は、使わない部分に栄養を補給しません。このタイプの方は、しばらく屋外に出ることが少なくなったか、幼少期に屋外活動が少なかったため、視覚機能が落ちてしまったということが考えられます。

日本人の7割以上が該当する「近視」

問診結果②長らく視力矯正をしているタイプ

近視は日本人では一般的で、その割合は年々増え、文部科学省の学校保健統計から類推すると、人口の7割以上が該当するといわれています。近くは見えても遠くが見づらいので、眼鏡やコンタクトレンズが必要なタイプです。

近視にもさまざまなタイプがありますが、眼球の奥行方向が物理的に伸びてしまう「軸性近視」が一番多い症状です。小学生のころは視力がよかったけれど、中学生や高校生の成長期に視力矯正をするようになって、その後ずっと矯正している、という人の多くはこのタイプです。

問診結果③急に視力が落ちたタイプ

急に視力が落ちるのには、さまざまな原因が考えられます。視力が悪くなる原因は、多くの場合「光の屈折」「網膜」「視神経」「脳」のいずれかの機能が悪くなることですが、コンタクトレンズや眼鏡の度数を変えてよく見えるようなら、大人になってから眼軸の伸びが進行する成人進行近視かもしれません。

生活習慣や食生活の乱れは、目に栄養を届ける血液にも影響し、やがて網膜や視神経の機能に問題が生じます。ですので、食事などの生活習慣や、運動が大切になってきます。

また、このタイプの人は、ストレスで脳機能が低下している可能性もあります。「脳疲労」という言葉もありますが、デジタル化社会で処理しきれないほどの情報の波にのまれ、脳が疲労していると、視覚情報の処理もうまくいかず、視力が低下することがオーストラリア健康イノベーション研究所のメタ解析により証明されています。

問診結果④老眼タイプ

老眼は、近くを見るときにピントが合わなくなる症状です。本やスマホを顔から離したほうが見やすく感じる方は、これにあたります。

老眼の原因は、水晶体と毛様体筋にあります。近くを見るときは眼球内にある毛様体筋という筋肉が水晶体を変形させて光の屈折を変え、近くの物体にピントを合わせています。しかし、年齢とともに水晶体が硬くなり、毛様体筋も弱くなってくると、近くにピントを合わせにくくなるのです。

老眼の進行状況は、近くのものを見るときの「近点」を測定することで把握できます。近点とはピントの合う最短距離で、若いうちは10センチ以内など非常に近距離でも見えますが、年齢を重ねると調整力が減り、ピントが合う距離が遠くなってきます。

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