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「三つ子で1人だけ浪人した」彼が2浪で掴んだ道 次男は早稲田、三男は米国の大学に進学したが

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 9時0分

三兄弟。真ん中が陸さん(写真:陸さん提供)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか?

自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は三つ子の兄弟の長男で、2浪で私立大学の医学部に進んだ陸さんにお話を伺いました。

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三つ子のうち1人だけ浪人

今回お話を伺った陸さんは、「三つ子」の長男です。幼いころから野球を続けてきた三兄弟でしたが、次男は現役で早稲田大学、三男も現役でアメリカの大学に進学します。

【写真を見る】赤ちゃんから、成長した三つ子たち。三つ子の中で、陸さんは1人だけ浪人を経験した

一方で、兄弟で1人だけ2浪を経験して医学部を目指した陸さんでしたが、心細くはなかったそうです。ほかの兄弟が進学を決める中、なぜ彼は浪人生活を決断し、それを乗り越えることができたのでしょうか。

陸さんは、東京都で医療従事者の父親と、専業主婦の母親のもとに生まれました。

小学校のときからピアノ・水泳などの習い事をしながら、少年野球に没頭していた活発な子どもだったようです。陸さんの母親も「授業が始まっても校庭で野球に夢中になっていた子どもだった」と振り返ります。

「兄弟でよく喧嘩をしていた」と語る陸さんは、周囲に中学受験をする生徒が多かったこともあり、弟たちと一緒に中学受験用の塾に通って受験しました。しかし、3人全員合格はかなわず、全員同じ公立中学校に進学します。

中学に進んだ陸さんは、中学受験の勉強をした貯金もあったからか、上のほうの成績でした。中学に入ってからもクラブチームで野球を続けていた彼は、将来は六大学野球の舞台でプレーすることに憧れて、早慶の附属の高校に入るために受験勉強を頑張りました。

「中学受験では、すごく受かりたいという気持ちがあったかと言われれば、そうでもありません。ただ、小学校で野球を始めたときから高校野球で甲子園に行きたいという思いはありました。強豪であった早実(早稲田実業学校高等部)か、慶応(慶応義塾高等学校)のどちらかには入りたいと思い、塾での勉強には力を入れていました」

早慶附属に落ち、第5志望の高校に進学

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